スカパー!生中継 Ch186 後03:50〜
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上がれそうで上がれない。チーム状態は改善されながらもなかなか順位に反映されない草津が、現在のJ2で最も勢いのある東京Vをホームに迎える。W杯中断明け6勝1分3敗で勝点19の草津に対して、東京Vは7勝2分2敗で勝点23を荒稼ぎしている。草津の成績も決して悪くはないが、東京Vが破竹の勢いをみせているため草津は霞んでみえてしまう。草津は“中断明け首位”の東京Vから勝点3を奪い、チーム力を証明したいところ。今ゲームは、本物を決める戦いだ。
シーズン序盤を振り返ると、草津と東京Vは似た境遇の開幕だった。開幕8節までの順位は草津が最下位(1勝1分6敗)で東京Vが18位(1勝1分5敗)。どちらも苦難のスタートと言える。草津は開幕当初の縦型のサッカーからポゼッション型への変換に時間を要して立ち直りが遅れた。だが東京Vは9節から軌道に乗り以降の19試合で10勝6分3敗。中断明けは、首位柏に初の黒星をつけ2位甲府からも白星を奪うなど、驚異の追い上げをみせ、昇格圏内が視野に入ってきた。
正田スタへと乗り込んでくる東京Vは前々節徳島戦で3ゴール、前節北九州戦で4ゴールを浴びせて2連勝中。その原動力となっているのが、巷で話題沸騰中の高木兄弟だ。25節横浜FC戦で兄俊幸が1ゴール、弟善朗がJ初得点で1ゴール。前々節徳島戦では兄俊幸が1ゴール、弟善朗が2ゴール。前節北九州戦では兄俊幸が2ゴール、弟善朗が1ゴール。東京Vが過去4試合で挙げた10ゴール中8ゴールを高木兄弟が量産しているのだ。
さらに前節北九州戦では兄弟揃ってFKによるゴールを記録。とりわけ兄俊幸が放った無回転FKは、その驚異の弾道で大きな反響を呼んでいる。抜群のセンスに加えて、イケメンプレーヤー。これには、同じ無回転シュートを武器とする草津の主将・松下裕樹が黙っているわけにはいかない。松下は「オレは、両チーム合わせてもイケメンランクの上位にいるし、(高木兄弟との)イケメン対決でも負けてない」と、イケメン無回転FK対決を待ち望む。松下は、自らのFKでこの勝負に決着をつけるつもりだ。
ホーム草津は前節鳥栖戦に敗れて連勝が2でストップ、今ゲームに再起をかける。最近7試合では、1対0で勝った北九州戦以外の6試合ですべて先制を許し、後手を踏むゲームが続いている。栃木、富山、岐阜戦のように力が拮抗しているチームには逆転が可能だったが、徳島や鳥栖が相手になるとそうはいかない。失点したあとに守備ブロックを組まれて攻撃陣が沈黙した。「先制を許さずにゲームを進めることが大切」(御厨貴文)。草津は、自分たちのリズムへ持ち込むためにも先制点がほしい。
パスワークを主体する東京Vとの対戦を心待ちにする草津だったが今週はケガ人などのアクシデントがあり、先発メンバーが入れ替わる。コンデションが万全ではない熊林親吾に代わって結膜炎から復帰した櫻田和樹、ケガでリタイアした有薗真吾に代わり尾本敬がDFラインに入る見込みだ。5月15日甲府戦以来の出場が予想される尾本は9月30日に第一子となる長女が誕生、その直後にチャンスが巡ってきた。「生まれたばかりでまだ父親になったという実感はないけど、絶対に勝ちたい」(尾本)。草津は、チーム一丸となって尾本に勝利を届けたい。
草津は今節の東京V戦を皮切りに上位陣との戦いが始まる。福岡、甲府、千葉、横浜FC、柏…シーズン終盤には上位チームとの対戦がズラリと並ぶ。草津は9月までの戦いで目標である1ケタ順位に上げておきたかったが、それに失敗。上位対戦で勝点を稼がなければ上に行くことはできない。「ここから先、上位陣相手にどんな戦いができるかがチームの最終的な評価となる」(高田保則)。残り10試合、他クラブと同じ速度で走っていても差は縮まらない。草津はこの試合からラストスパートをかけなければならない。
以上
2010.10.01 Reported by 伊藤寿学













