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現在リーグ戦では3連勝中の磐田。これは2007年3月以来で、指揮官が柳下正明監督になってからは初めてのこと。内容的にも、着実に安定感が増してきているだけに、08年からリーグ戦では4試合勝てていない横浜FMを破って連勝を4に伸ばすことは、チームにとって単なる1勝以上の価値があるはずだ。
水曜日のヤマザキナビスコカップ準決勝・川崎F戦から中3日でこの試合を迎える磐田は、1週間空いた横浜FMに比べてハンディキャップはあるが、ホームゲームが続いて移動がなかったのはせめてもの救い。川崎F戦はミスからの失点で0-1で敗れ、ホームでの公式戦連勝は6で止まったものの、後半は「良い感じでボールを動かすことができた」(柳下監督)と、次につながる戦いができていた。自信を失ったという心配はないので、あとは中3日でどれだけコンディションを回復できるかが、まず第一のポイントになる。
メンバーのほうは、センターバックの古賀正紘が出場停止から戻るものの、左サイドバックのパク・チュホは川崎F戦で左足腓骨を骨折し、長期離脱となってしまった。代わりは山本脩斗か山本康裕が務めることになり、どちらも守備の不安はあまりないが、攻撃力が多少低下するのはしかたないところだろう。また、少し調子を落としている上田康太に代わって、伸び盛りの山本康がボランチに入る可能性も出てきているが、その他に大きな変化はなさそうだ。
そんな中でプラス材料もある。調子を上げてきたエース、前田遼一が久しぶりに日本代表に選出されたことだ。本人も「選ばれたこと、大変嬉しく思います。まずは自分の力を100%出せるよう努力します」と、ザッケローニ新監督の初陣で選出されたことを素直に喜んでおり、この試合でも気分良くプレーできるはずだ。同じく代表に選ばれた駒野友一とのホットラインも、大いに期待できる。
対する横浜FMは、8月に入って調子を上げ、じわじわと7位まで順位を上げてきたチーム。前節はホームで仙台に敗れたが(0-1)、7月のリーグ再開後は6勝2分4敗とまずまずの成績を残しており、本来の力を発揮してきたという印象がある。
大黒柱の中澤佑二は右ふくらはぎの肉離れで離脱し、チームの稼ぎ頭(7得点)である渡邉千真も出場が微妙だが、それでも個の力という意味ではJ有数のレベルにある。今年のヤマザキナビスコカップ予選リーグ(4/14 第2節)では磐田がホームで勝っているが、その試合では横浜FMが攻守に精細を欠いていたため、あまり参考にならないと考えたほうが良い。
横浜FMの力を考えれば、磐田がつねにペースを握る展開というのは難しく、主導権はある程度行ったり来たりすることだろう。ただ、今の磐田には、相手に押しこまれても耐える力は十分にある。川崎F戦でも、前半は相手の猛攻にさらされた中、最後のところでは粘り強くゴールを守ることができていた。1失点は、後半早々のミスからワンチャンスを生かされたものだった。その前の京都戦でも、開始3分で前田が決めた1点を、前線からのコレクティブな守備で危なげなく守りきっている。
横浜FMのほうは、前節の仙台戦で守りを固めた相手を崩しきれなかったという課題があるので、当然その修正は図ってくるだろうが、磐田が今の守備力を継続できれば、失点を最小限に抑えることは十分に可能なはずだ。
という前提に立てば、磐田としては守備陣が耐えているうちに、攻撃陣が先制点を取れるかどうかが大きなポイントになる。横浜FMは守備でも個の力が高いので、単調な攻めではなかなか点を取ることはできない。そこで前田を中心にどれだけ大胆で精度の高い攻撃ができるかに注目したい。
また膠着した展開になった場合には、磐田としてはセットプレーも大いに気をつけなければならないだろう。古賀が加入してからセットプレーの失点は減ってきたものの、横浜FMには中村俊輔の直接FKもあるので、危険な位置でのファウルは極力避ける意識が重要になる。
調子を上げてきたチーム同士で、非常に拮抗した試合、またどちらにとっても難しい試合になることは間違いない。磐田には徐々に疲労の影響も出てくるだろうが、その中で横浜FMを倒してこそ、選手たちは今の力が本物であることを証明することができる。
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