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「我々は逃げてしまった訳でも、ファイティングポーズを崩した訳でもない」(岡山・影山雅永監督)。
「禍福はあざなえる縄のごとし。26試合もゲームを行えば、運と不運はどうしても出てくる」(鳥栖・松本育夫監督)。
無用な悲観主義に惑わされぬよう、両チームの前節の戦いを振り返ってみたい。
岡山は2位・甲府との対戦で、前半をゲームプランどおり無失点で凌いだが、後半開始早々、セットプレーから失点し、攻撃を仕掛けていく時点で、相手にスペースを与えることになってしまった。それが0-4という結末に終わったとしても、戦う姿勢がなかったのではない。今週、影山監督は、スタジアムの空気を重くしたこのホーム戦の責任にも触れた後、「このままガタガタと崩れて終わらせる訳にはいかない。今再び、いきいきとした姿を見せたい。チームで元気に戦う姿を見せたい」と話した。
鳥栖は、7月下旬から5試合連続でドローゲームが続き、その後の4試合で、昇格候補の甲府、福岡に敗れ、札幌、草津に勝利。上の「禍福はあざなえる縄」という言葉は、第25節・甲府戦に退場者を出した後、PKで敗れたが、第26節・札幌戦では終了間際のPKで、また前節・草津戦でオウンゴールを含む2得点で勝利したことについての言及だが、総論は「自分たちの仕掛ける姿勢がゴールにつながった」ことである。草津戦の勝利によって7位に浮上し、3位・福岡との勝点差は10(得失点差は20)となった。
鳥栖の前線には、高さ・パワー・スピードすべてを備えた豊田陽平がおり、その周辺で藤田直之が機会を窺いながら、サイドアタックの起点の役割をこなす。両サイドハーフの山瀬幸宏、早坂良太は過去4試合で、それぞれ得点を決め、中盤の攻撃参加がフィニッシュの機会を増やしているが、同時に背負うリスクを岡山は突きたい。岡山は累積警告で左SBの野田紘史が今節出場停止。その穴を埋め、SBでの起用の可能性がある小林優希は、「ファーストディフェンダーとなる選手が明確なプレスを掛けて、後ろの連動を促す必要がある」と話す。同時に、勝敗の分かれ目となるセットプレーにもいつも以上の集中力を持って臨む。前節、印象的なデビューを果たした岡山・MF千明聖典は、「個人個人でいつもどおりのプレーが出来れば、悪い試合にはならないはず」と言う。ケガからの復帰が今季終盤に間に合うか危ぶまれていたが、前節の出場によって自信をつけ、「次は最初から出て、ゲームを作れたら、という思いが強くなった」と話している。
人間万事塞翁が馬。何が幸いとなるかは予測しがたいが、やるべきことは常に目の前にあり、「今」をよいものに変えていく努力は続く。岡山は今週、自分たちの戦う姿勢を確認するため、コンセプトビデオを全員で見直したという。現状の中で、いきいきと自分らしいパフォーマンスを発揮できる選手にチャンスが巡ってくるに違いない。
以上
2010.10.02 Reported by 尾原千明













