スカパー!生中継 Ch183 後00:50〜
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18位の富山が安間貴義監督のもと初戦を迎える。心機一転したチームのモチベーションは高い。クラブワーストの5連敗中だが、流れは一変してもおかしくない。J1復帰を目指す4位の千葉にとって厄介な相手だろう。リーグ終盤に突入し、両チームの選手がかなりの覚悟をもって挑む一戦になる。好ゲームは必至だ。
監督交代の知らせは突然だった。成績不振を理由に楚輪博監督を解任し、安間ヘッドコーチが昇格。9月29日朝、清原邦彦社長から選手に伝えられた。
キャプテンのDF濱野勇気は楚輪氏とYKK AP時代から7年をともにしてきた。「(現在の低迷は)監督だけの責任じゃない。選手それぞれが自らの責任を感じている」。MF朝日大輔は「わたしたち選手も言い訳ができないところに置かれている」と話した。Jリーグ2年目のチームはプロの世界の厳しさを改めてかみしめている。MF姜鉉守は「これをきっかけに変わらなければならない」と語った。
安間監督は「18位は必然。自分たちの立ち位置をしっかり見つめてやっていく。負け癖がついているので、選手たちにはもう一度挑む姿勢を求めたい」。力不足の事実から目をそむけず、挑戦者へと原点回帰すること、日々熱心に練習を積むことを出発点と定めた。
メンバーは白紙に戻すことを宣言。「競い合ってポジションをつかむ感覚を取り戻してほしい」と言う。選手は発奮して練習には活気が感じられる。
今節の先発メンバーは、30、1日に行ったゲーム形式の練習で勝ったグループの選手を中心にするという。安間監督は「ベストメンバー規定がなければ、もっとフラットな競争ができたのに残念」と話す。驚くような抜てきがあるかもしれない。スタジアムに足を運び、発表を楽しみに待ちたい。
前節の横浜FC戦は1−4で敗れ、43歳の三浦知良にJ2最年長得点記録を更新された。3試合連続して3点以上失っており、守備の立て直しが待ったなしの課題。スランプを象徴するような出足の悪さが目立ち、プレスが甘かった。自信喪失による精神面の影響が大きかったが、監督交代というカンフル剤の効果によって気持ちはリセットされたと考えたい。MF渡辺誠は「吹っ切れた部分もある。試合でも迷うことなく、チャレンジしようという気持ちは出てくると思う」と話した。
30日にはコートを縮めて10対10のゲームを3グループで繰り返した。狙いは「攻守の素早い切り替えと、守りのスタートポジションをしっかりとること」(安間監督)。プレスをかける前段階のポジショニングから見直した。千葉には5月に1−2で敗れたが、後半40分までリードしていた。第24、25節には福岡、柏からも先制点を奪って苦しめている。守りが修正できれば接戦に持ち込める可能性は高まる。
千葉は福岡、柏との上位対決に連敗するなど最近5戦は2勝3敗。FWネットの体調不良、DFマーク・ミリガンの一時帰国による欠場も一因だろう。しかし、前節は栃木に2−1で勝利。得意とするサイド攻撃からFW青木孝太が前半8分、17分に得点して序盤で優位に立った。今回も、最近3戦で前半に2失点以上している富山に先制パンチを浴びせ、意気込む相手に混乱を生じさせたい。
DFアレックスとMF工藤浩平が左サイドから崩しにかかり、ボランチの佐藤勇人も積極的にゴール前に顔を出す。ドリブルで仕掛けるMF谷澤達也は前回の富山戦で後半途中から出場してアディショナルタイムに決勝点を挙げた。今節は守りの要であるDF茶野隆行が出場停止。MF山口慶らのカウンター攻撃への対応がカギになる。アウェイでは2勝5分5敗と苦戦しているが、残り10試合になって下位への取りこぼしは許されない。
富山の安間監督は「千葉はプレッシャーのかかる昇格争いの難しさに直面しているように感じる」と話し、つけ入るすきはあるとみる。「われわれにとっては次に向かうための一歩を記す試合。競い合って選ばれたメンバーがどんな戦いをみせてくれるのか、特に今季の課題になっている失点後のプレーを楽しみにしている」と話した。
以上
2010.10.02 Reported by 赤壁逸朗













