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【J1:第27節 神戸 vs 名古屋】プレビュー:今節こそ、ホームで勝利を掴み浮上のきっかけに!(10.10.22)

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10月23日(土)J1 第27節 神戸 vs 名古屋(19:00KICK OFF/ホームズチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「練習は雰囲気もいいし、激しさもある。危機感も感じられるしね。でもそれが試合になると出せない。それが今の神戸の一番の課題だと思う」
以前、そう話していたのはヴィッセル神戸のキャプテンFW大久保嘉人だが、実際、9試合白星が挙げられていない今も、チームの雰囲気は決して悪くはない。今週の練習も激しさ、厳しさを感じたし、声を張り上げ、チームを鼓舞する選手も少なくない。ただ、確かにFW大久保が言う通り、そうした姿は試合になると影を潜めてしまう。和田昌裕監督が就任して2試合は、勝てなかったものの内容は決して悪くはなく、浮上の兆しを伺えたが今は勝てない上に、内容も正直、停滞気味だ。

その最たる理由は、やはり「勝っていない」ことにある。最初は『監督交代』が起爆剤となり、チームが勢いづいたが、勝てない時期が続けば、その効力が薄まるのは当然のこと。今は再び、以前の自信のない姿が目立ってしまっている。

だからこそ、やはり今、神戸に必要なのは『白星』に他ならない。内容だとか、個の出来を語る以前に、泥臭くしぶとく、何としてでも白星が欲しいという戦いを示さなければいけない。例えば、MF朴康造は天皇杯の柏戦で左手首を骨折し、今週に入ってようやく手術を行ったが「今は痛いとか言っていられない」との言葉に見る『気迫』が必要なのだ。たとえ相手が、今節対戦するような首位を走るチームであっても、エースFW大久保や守備の要DF河本裕之が出場停止でも、言い訳をせず全力で白星を獲りにかからなければならない。同じように苦しみながら共に戦ってくれているサポーターのためにも。
「チームには逆境に強い人、逆境で力を出せない人、といろんな選手がいる。だが、こういう状況で悔しさを力に変えて、しっかりと気持ちをコントロールして戦えればきっと再び自信を取り戻せる。僕は、決して逆境が好きな訳ではないが、ブラジルでの幼少時代の経験も含め、いろんな難しい経験をしてきた中で、逆にこういう状況の方が自分が成長できると思っている。だからこそ逃げずに立ち向かいたい」(MFボッティ)

DF河本裕之の抜けたDFラインには名古屋のFWケネディの『高さ』、前半戦で名古屋MFブルザノビッチによるセットプレー2発に沈んだことなどを踏まえると、また、20日の練習を見る限り、高さのあるDF小林久晃の先発が濃厚だ。但し、和田監督は「ケネディの高さへの対応ということを前提に組み合わせを考えたい。今日を含めて、試合までにいろんな組み合わせを試したい」と話しており、ギリギリまでDF北本久仁衛の相棒探しが行われそうだ。一方FW大久保がいない前線も、直前まで選手を模索することになりそうだ。3試合連続無得点という深刻な決定力不足から抜け出すためには、フィニッシュの部分のみならず、攻撃を作り上げる上で目立つミスを減らすことがまずもっての課題となる。実際、前節の横浜FM戦では「ボールを奪って前に行こうという意識はあるのに、最初のボールでミスをすることが多かった。勝負のパスならそれはヨシとするけれど、せっかくボールを奪っても簡単に相手に渡してしまったり、自らのミスで失うのはもったいない」と和田監督は振り返る。今節ではそのミスを減らすことで相手を押し込み、より多くのチャンスを作り出すことから考えたい。
「名古屋は今、Jで一番強いチームだけに、自分たちの力を100%出し出し切って勝ちにいきたい。相手の1ボランチの両サイドに生まれるスペースを効果的につけたら理想的。チーム状態が良かった時のように、前線からの守備でしっかりボールを奪い、ゴールの近くでプレーする時間を増やしたい」(MF朴康造)

対する名古屋グランパスは、前節のアルビレックス新潟戦でMF中村直志が退場となる中で今季3度目の4失点負けを喫し、7試合ぶりに土がついた。それでも2位の鹿島アントラーズ、3位のガンバ大阪とは勝点8差をつけており、気持ち的にも優位な状況でこの終盤を戦っていることに変わりはない。新潟戦後、チームを率いるストイコビッチ監督が「プレッシャーはない」と言い切ったのも、現実的に勝点を踏まえた言葉であることは間違いないだろう。ただ昨年の鹿島が終盤戦に差し掛かる前後で5連敗を喫したように、この終盤戦には目には見えない独特の難しさがある。だからこそ、名古屋にとっては今節で勝利することで新潟戦の敗戦をしっかりと払拭し、勢いづきたい。

以上

2010.10.22 Reported by 高村美砂
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