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リーグ戦の対戦成績は5勝3分5敗とまったくのイーブン。今季、ともにJ1復帰を果たしたC大阪と仙台の、ライバル同士の対決が、第27節、C大阪のホーム、キンチョウスタジアムで行われる。2010年シーズンにおいて、J1リーグ戦では1-1のドロー、その後のヤマザキナビスコカップ予選リーグでは0-1とC大阪が惜敗しており、C大阪の1分1敗で迎える3度目の顔合わせとなる。
昨年までのJ2リーグ戦では、熾烈な優勝争いを最後まで繰り広げていたC大阪と仙台。08年も、09年もこの秋の両者直接対決が、その後の行方を決定付けた。結論からいえば、どちらも軍配は仙台。C大阪はJ1昇格争い崖っぷちだった08年、ホームで3-4という大逆転負けを喫して、J1への道が事実上閉ざされ、仙台にJ1・J2入れ替え戦への切符を与えてしまった。翌09年、今度は優勝をかけた大一番で、C大阪は敵地で終了間際の失点により、0-1と敗れ去り、この時点で順位が逆転。結局、そのまま悲願のタイトルを仙台に明け渡した。C大阪にとっては、そのような悔しい過去がある仙台戦。今回こそ、秋の戦いで差を付けたいところだ。
現時点で4位のC大阪。上位争いに踏みとどまるためにも、ここで仙台に勝って、次節の首位・名古屋との対戦に向けて、弾みを付けたい思いは強い。名古屋との勝点差は10と決して小さい数字ではなく、その差を縮めるチャンスだった前節も、浦和の前に0-2と敗れたC大阪だが、名古屋が新潟に大敗し、鹿島も湘南に引き分けるなど、上位陣が揃って足踏みしているだけに、タイトルへの道は、まだ望みがある。そして、「残り8試合全部勝つ気持ちで頑張る」(清武弘嗣)、「これから1試合1試合勝つしかない」(松井謙弥)、「今後はもう負けられない」(丸橋祐介)と、誰もが優勝の2文字をあきらめてはいない。
「(前節は)チャンスを決め切ることが、勝つためのスピリットが足りなかった。(2勝した)鹿島戦にはあったものが、少なくなっているのかもしれない。今はその勝者のメンタリティーを築く過程であり、浦和戦はその大きな教訓になった」というC大阪レヴィークルピ監督。この1週間は、勝ちにこだわる姿勢を、精神を、イレブンに厳しく植え付けていた。数々の歴戦を経験してきた指揮官が、鬼になった今、その手腕に注目せずにはいられない。
対する仙台は、13位と、C大阪の後塵を拝しているものの、前節はF東京に3-2と劇的な逆転勝ちを演じて残留争いから一歩抜け出た。その勢いを持って、敵地、大阪に乗り込む。しかも、近年の大阪(長居スタジアム)でのC大阪戦は、08シーズン第4節で敗れて以来、その後の公式戦3試合で2勝1分。この相性のよさを、初の金鳥スタでのゲームでも示したいものだ。
そのなかで、見どころは手倉森誠監督の采配と、ボランチの活躍。08年の最後の対戦では富田晋伍と中原貴之、09年の最後の対戦ではマルセロ ソアレス、10年のヤマザキナビスコカップでは高橋義希を途中投入して、試合の流れを見事に変えた手倉森監督。分析能力、判断力に長けた智将のタクトは、このC大阪戦においては、特に目が離せない。また、C大阪の中盤が苦戦しているのは、仙台のボランチの献身的な守備がいつもあったから。今回も、富田、斉藤大介らのディフェンスが、どこまで乾貴士、家長昭博、清武といった3シャドーに食らいついていけるかが、勝負の鍵を握る。
いつも接戦となるC大阪と仙台の対戦は、見ている方にも、決して気を抜く暇を与えない。この勝負、C大阪の攻撃陣が、まだ無敗の金鳥スタで、前節の鬱憤を晴らすような爆発力を見せるか。それとも、堅守とハードワークを持ち味とする仙台が、梁勇基という大黒柱を中心に、セットプレーなどを活かして再びC大阪を追い落として”yes!”と叫ぶのか。白熱の攻防は23日17時、キックオフされる。
以上
2010.10.22 Reported by 前田敏勝













