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9月以降は公式戦9試合で6勝2分1敗の磐田と、8月中旬から10試合負けなしの浦和。リーグ終盤に向けて調子を上げてきたチーム同士の戦いは、どんな展開、どんな結果になるのか。チームの良い流れを維持するためにも、非常に重要かつ楽しみな一戦と言える。
現在11位の磐田は、9月のリーグ戦をすべて1点差で勝ち、10月は2引き分け。横浜FM戦(10/3)は古賀正紘が退場になって、50分以上数的不利な状況で戦っての0-0。その後、ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦で川崎Fにトータルスコアで逆転勝ちし、天皇杯3回戦でも甲府に逆転勝ち。そこから中2日で臨んだ前節のアウェイ広島戦(10/16)は、前半5分に守備で軽いプレーが出て先制点を奪われたが、その後はきっちりと失点を抑え、エース前田遼一のゴールでドローに持ちこむしぶとさを見せた。
爆発的な勢いや得点力はないが、チーム全体の組織的な守備がよく機能しており、ハードスケジュールが続いてコンディション的に非常に厳しい中でも、粘り強い戦いができているのは頼もしいところだ。また、守備陣が踏ん張っている中で、前田をはじめとして決めるべき選手がゴールを決めている点も、チームの好循環を生んでいる。総じて、非常に“タフなチーム”になってきたという印象がある。
駒野友一とパク・チュホという強力な両サイドバックが長期離脱しているのは痛いが、山本康裕(右)と山本脩斗(左)の山本コンビも、守備面では計算できるプレーを見せている。また山本康は攻撃面でも力を発揮しつつあり、今も速いペースの成長が続いている。今回の浦和は、これまで以上に難しい相手ではあるが、今まで通りの攻守のバランスを発揮できれば、必ず勝機はあるはずだ。
一方、現在8位の浦和は、リーグ戦3連勝中で、2位の鹿島と勝点5差というところまで上位に迫っており、ACL出場圏内(3位以上)に入ることも十分現実的な目標になってきた。その意味でも、アウェイながら何としても勝点3が欲しい戦いとなる。
8月末に阿部勇樹がイングランドのレスターへ移籍したが、細貝萌と柏木陽介の若いボランチコンビがその穴をよく埋めており、阿部が抜けてからの6試合で3失点しかしていない。その間、得点のほうは9点決めており、攻守のバランスも良好。ポンテと山田直輝が負傷中で、中盤の顔ぶれはかなり若返っているが、安定した戦いができてる。今節はサヌが出場停止になるが、左サイドバックには宇賀神友弥が入ると予想され、大きな戦力低下はないだろう。
そんな中で、浦和は直近4試合ではすべて前半のうちに先制点を奪っており、磐田の柳下正明監督も「前半にペースを上げて、前半に決めて逃げ切るような試合運びが続いている」と分析する。逆に「後半は(浦和の運動量が)落ちているので、うちとしてはスタートからきっちりと集中して入ることが大事。前節は立ち上がりで軽いプレーから失点しているので、ああいうことがないようにしなければいけない」という部分が、磐田にとってはまず重要になる。
そして無失点のまま後半に入れば、このところ最後までバランスを崩さない戦いができている磐田のほうが有利な面は多くなるだろう。ジウシーニョも出場停止が解け、前田や途中出場の多い菅沼実らとともにカウンター攻撃で大きな力を発揮するはずだ。セットプレーに関しても、スピラノビッチが負傷離脱している浦和に対して、高さの面で磐田が優位に立っている。このところセットプレーから惜しい形も増えており、ここも期待したい部分と言える。
もちろん、上記の要素は浦和もよくわかっているはずなので、先制点を奪うための攻撃はかなり厳しいものになるだろう。また、浦和のカウンター攻撃も非常に鋭いものがあるので、磐田ペースになった時間帯でもまったく気を抜くことはできない。
どちらにとっても、わずかなスキも見せられないスリリングでタフな戦い。これを制してこそ、さらに勢いをつかむことができる。そのあたりも十分に理解しながら、両チームとも本当に熱い戦いを見せてくれるはずだ。
以上













