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【J1:第27節 F東京 vs 新潟】プレビュー:新潟の機能的ユニットを止めろ!「寸断」「判断」そしてF東京の「勝機」へ(10.10.22)

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10月23日(土)J1 第27節 F東京 vs 新潟(15:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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F東京はリーグ戦第27節・新潟戦をホームで迎える。F東京は勝点24で現在15位、対する新潟は同38で10位。試合は、明日15時、味の素スタジアムでキックオフする。

首位を撃破した新潟の機能的な攻撃―

新潟は前節、独走する首位を止めた。ミシェウとマルシオ・リシャルデスがけがから復帰し、彼らのゲームメークによって新潟の攻撃は軽快なリズムを刻む。名古屋は、彼らによって守備を引き裂かれてしまった。さらに、今節は前節出場停止だったチョ・ヨンチョルが復帰し、攻撃ユニットが出揃う。
このユニットからゴールを死守することはかなりの難題だ。FWから下がってくるミシェウと、中央とサイドを出入りするマルシオ・リシャルデスがゲームメークを担当する。サイドを駆け上がるチョ・ヨンチョルが守備のブロックを広げ、前線にはターゲットとなる大島秀夫が配置されている。

まずは『寸断』。新潟は、中央にスペースを空けるためにサイドアタッカーとターゲットマンを配置している。ピッチの縦横の幅を使うことで守備のブロックを広げて陣形を崩しにかかる。だからこそ、サイドバックは1対1で絶対に負けてはいけないし、センターバックは常にターゲットマンの射程圏内にポジションを取らなければいけない。また、サイドに展開するボランチに対しても、FWのプレスバックが必要になる。まずは、個々の連係を寸断することで攻撃の機能性を落としたい。

そして『判断』。ユニットの核となっているミシェウと、マルシオ・リシャルデスはバイタルエリアを狙ってくる。F東京のダブルボランチは、どちらかがスペースを埋めつつ、一方が攻撃に厚みを加える。そのため、攻撃から守備へと切り替わった瞬間はバイタルエリアが数的不利な状況に陥る。当然、ボランチの素早い帰陣は不可欠だ。だが、それが間に合わない場合は、サイドバックを絞らせてセンターバックの1枚を前に上げるか、それともサイドハーフに守備をさせるかの判断は常に要求される。

リアクション一辺倒のチームならこれを90分間続けることに重きを置くだろう。しかし、これはあくまでも試合のある側面でしかない。サッカーは守備だけでなく、攻撃がある。大熊監督も「常に自分たちのよさとのせめぎ合いになる。それなら、フォーメーションを3−5−2にすればいいかもしれない。でも、そうではない」と話している。攻撃をシュートやクロスで確実に終わらせることができれば、ブロックを組んで相手に隙を与えないようにできるだろうし、逆に、新潟にも隙はある。
「両サイドバックが攻め上がってセンターバックだけが残る形があるので、奪った瞬間は速攻のチャンスがある」(梶山陽平)

F東京のサイドには、縦への突破を得意とする選手を配置しているため、いい形でボールを奪えれば、ダイレクトにゴールへと迫れるはずだ。さらに、新潟は時間の経過とともに前線の選手が攻め残り、後方との距離も空きやすい。序盤を耐えられれば、後半の勝負どころで中盤の主導権を握ることも可能だろう。長期離脱からついにベンチ入りを果たすことになった、米本拓司や、羽生直剛といった中盤を生かしたサッカーが得意な選手を組み込んで勝機は見出したいところ。

十分な分析はミーティングをし、選手の頭には新潟のサッカーが叩き込まれている。「“リアクション”のすゝめ」は読むだけでいい。そのほうがF東京らしい。そろそろホーム味の素スタジアムで退屈を吹き飛ばすサッカーが見たい季節になってきた。

以上

2010.10.22 Reported by 馬場康平
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