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「ボールを出せるのは一瞬だ」、「『気づき』を増やせ」、「自分から動け」。より具体的で、ポイントを絞った言葉がグラウンドに響いた今週の岡山。前節・東京Vと対戦し、とくに前半は翻弄されるがまま守勢を強いられたゲームを経て、今やるべきことがより明確になった印象だ。影山雅永監督は、「たくさんある課題の中から、今日は、動きの量、ボールに関わる人数についてのトレーニングを重点的に行なった。岐阜は攻守においてコレクティブな好チームだから、まずは1対1で負けないこと、そして局面で互いを支援する動きが必要になる」と話した。
岐阜は前節の愛媛戦をスコアレスで引き分け、ヒトケタ順位からは一歩後退したが、タフな上位争いに名を連ねている。ゲーム内容としてはFWの佐藤洸一と嶋田正吾が相手ディフェンダーを引きつけ、両サイドハーフがゴールに迫る、最近の岐阜らしい攻撃パターンを発揮。チーム得点王の左サイドハーフ・押谷祐樹(8得点でJ2ランキング10位)が出場停止であったことを考えると、メンバーが替わっても前線の4人が流動的にポジションを変え、スピードとアイデアを生かした攻撃を仕掛ける形を作れたことは好調・岐阜を物語っている。守備ブロックを作って守り、カウンターを決め切る力もあり、この4試合は負けなしで、長良川メドウでは8試合連続無敗記録を更新中。加えて、ホームに比べて勝点の少なかったアウェイの2戦をドローに終えたことで、今回の岡山戦への自信は深まっているはずだ。
岡山は、FW西野晃平と李東明、サイドハーフ・妹尾隆佑、サイドバック・野田紘史を負傷療養で欠き、今節は喜山康平が出場停止となる。前線から中盤の登録選手数の激減は危機的状況だが、マイナスの要素をプラスに変換すべく奮闘し、選手の集中力も高まっている。順位に差こそあれ、スタイルの似た両チームの戦いは、「中盤の拾いあいで、肉弾戦になる可能性も」と、影山監督。ボランチ・千明聖典は、「守備面でやることは変わらない。(自分に出番があるとすれば)、攻撃に別のリズムを生みだしていきたい」と自らの存在意義を口にする。「ボールを出す側と前とのイメージ、タイミングは、トレーニングで意識してやっていくことで、徐々に合ってきていると思う」と話す右サイドバック・澤口雅彦はこのゲームで、1対1の強さと同時に、フィードやオーバーラップからのクロスでの貢献も期待される。
上位争いに食い込む岐阜同様、岡山も上を目指す気持ちは同じだ。ケガをして非常に悔しがったという西野、長期的な視野からやむなくシーズン中の手術を決めた妹尾、全力で復帰を急ぐ野田らの思いを、「あと50センチの寄せ」に込めることが出来るか。今節は、岡山県北の津山陸上競技場で行われる。「新しく応援してくださる方がひとりでも増えるよう、また来たい、と思える試合をしたい」と影山監督は話す。
以上
2010.10.22 Reported by 尾原千明













