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シーズンも佳境に入り、リーグ戦も大詰めとなった。昇格争いは柏、甲府が抜け出し、最後の一枠を巡って福岡、千葉が熾烈なレースを繰り広げている。今節対戦する大分と徳島は序盤戦こそ昇格レースに参戦していたものの、現在は大分が勝点31で16位、徳島が同41で9位と共に失速した。ただ、両チームともここに来て調子を取り戻しつつある。
直近のリーグ戦で6試合勝利のなかった大分と3連敗中の徳島は、前節で勝点3を得た。互いに勝ち方も似ており、大分はキム・ボギョン、徳島は津田知宏とエースが得点。追加点こそ奪えなかったが、90分間集中力を切らすことなく堅守で逃げ切った。前回の対戦では大分が3−0と勝利しているが、今回は1点を争う緊迫した試合になると予想している。
システムを3−4−3にしてから守備が安定してきた大分は、これまでも試合内容は決して悲観するほど悪くはなかった。ただ、結果が結びつかないことで自信を失っていたが、「(前節)1敗しかしていない柏に勝ったことで自信を取り戻した」と皇甫官監督が語るように、勝点3が良薬となったようだ。「これまでどんよりとした雰囲気があったが、今週は声が出ているし、みんな楽しくプレーしている」(河原和寿)。
確かに練習を見る限り雰囲気が良く、ポジション争いの激化で程よい緊張感もある。特に3トップ争いは熾烈。質の良いフリーランニングでスペースをつくり出す河原を軸に、キム・ボギョン、チェ・ジョンハン、東慶悟が続き、森島康仁、為田大貴も虎視眈々とスタメン定着を狙っている。ここにコンディション不良でチーム練習から離れている高松大樹が加われば、攻撃力アップに期待がかかる。「嬉しい悩み」と笑みをこぼした指揮官が、どんな組み合わせを選択するのか。選考基準ははっきりしており、攻撃では流動的に動いてスペースをつくり、守備では第一DFとして惜しみない前線からのチェイシングが求められる。どんな顔ぶれがピッチに並んでも期待できそうだ。
対戦相手となる徳島は、現在リーグ得点王に並ぶ15点の津田が好調の模様。直近のリーグ戦3試合で4得点と、タイミングの良さとスピード感溢れる飛び出しでゴールを量産している。『J's GOAL J2 シーズン表彰』のサポーター投票では、21日現在で「J2 MIP」で2位、「J2 Newcomer of the year」で2位と、今季のリーグの顔として誰もが認めている。彼意外にも平繁龍一や柿谷曜一朗のような勢いのある若手に加え、徳重隆明や大分で一時代を築いた三木隆司などベテランがバランス良く構成されている。各ポジションに実力者が揃っている徳島は、前節で「感動できるような守備を全員がやってくれました」(美濃部直彦監督)とチーム一丸となって勝利を掴んだことで、結束力が高まったことだろう。
互いに上昇ムードに乗るためにも連勝という気持ちは強い。「メンタル勝負になる」と皇甫官監督が語ったように、勝ちたいと思う気持ちが強いチームに勝利の女神は微笑むはずだ。
以上
2010.10.22 Reported by 柚野真也













