スカパー!生中継 Ch308 後01:55〜
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台風の影響による前節の大宮戦の延期は、ポジティブな要素も湘南にもたらしたようだ。田村雄三や鈴木伸貴ら戦線を離脱していた選手たちが復帰し、また1週間空いた分、練習試合も重ねた。今節はハン・グギョンの累積が直近の試合に適用されるため出場停止となるが、一方で怪我から復帰した選手たちの奮起に期待したい。残すところ7試合、「PRIDE7」と銘打った誇りを懸けた戦いにあらためて挑む。
「自分たちの本来のよさを思い返したい」7試合をまえに、坂本紘司は語っている。
「ミスを恐れずに縦パスを入れ、ボールを失ったらすぐに切り替える。そして奪い返してまた攻める。ゴールにしても、『あれが入っていれば』で終わらせるのではなく、1分の1がダメなら3分の1、5分の1と、シュートの回数を増やしていくしかない。そのためには、シュートまで繋げるパスの精度を高めたい」
第24節山形戦以降、ディフェンス面については、結果的に複数失点を食らったゲームを含めてその内容に一定の充実が見て取れる。組織として連係が図られていることとあわせて、個々の粘り強さも取り戻しつつある印象だ。ならばその粘り強さを反撥力に、相手ゴールまで迫りたい。
湘南にとって仕切り直しとなる残り7試合、今節平塚にて迎え撃つは、おなじ神奈川の雄・横浜FMだ。アウェイ鹿島戦には敗れたものの、広島をホームに迎えた前節は、中盤をダイヤモンドに変えたシステムが奏功し、逆転勝利を収めている。加えて中澤佑二が怪我から復帰し、今節は2カ月ぶりに先発が濃厚とも伝えられており、ACLの出場権を得るためにこちらもラストスパートを図りたいところだ。
リーグ戦、ヤマザキナビスコカップと、横浜FMのホームで行なわれた今季これまでの両者の対戦は、ともに3−0で横浜FMが勝利した。とくに第2節の対戦では、中村俊輔によるコーナーキックから栗原勇蔵がヘッドを合わせ、先制点を決めている。今季をひも解くと、湘南にとってコーナーキックから一発で仕留められたのはこの試合だけだという。
その事実を踏まえ、「セットプレーでやられたくない」と口にした馬場賢治は、攻撃についても同様に意欲を高めた。
「チームとしてパンチ力が少ないと思うので、シュートの意識が必要だと思う。あわせてクロスの意図も大事だし、自分としてもゴールが欲しい。先発でも途中出場でも、試合に出たらいかにしっかりとゲームに入りこむか、いかに自分を活かすかを考えたい。横浜FMにボールを回されるとは思うが、我慢強く戦いたい」
クラブ史上最年少弾に続き前節もゴールを決めた小野裕二をはじめ、横浜FMは言うまでもなくタレント集う強敵である。対して湘南は、手応えを見出している組織力を拠り所に、慌てず動じずに機を突きたい。
以上
2010.11.05 Reported by 隈元大吾













