11月6日(土) 2010 J1リーグ戦 第29節
神戸 2 - 0 仙台 (14:04/ホームズ/12,052人)
得点者:4' 吉田孝行(神戸)、29' 朴康造(神戸)
スカパー!再放送 Ch185 11/8(月)前10:30〜
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前節、約3ヶ月ぶりに手にした白星の勢いを繋げるかのように、立ち上がりから『前へ』の意識を強く示した神戸が先制点を奪ったのは、開始早々、4分のことだった。ペナルティエリアの外、ゴールからやや距離のある位置から思い切りよく放たれたミドルシュートは、仙台のGK林卓人の前でバウンドしてゴールに吸い込まれる。
「GKの判断ミスに助けられたところもあったかもしれないですけど、いい感じで左に落ちた。立ち上がりだから一発打っておこうかなと思ったらうまく入った」(FW吉田孝行)
アウェイという状況もあり、守勢に入ってくることが予測された仙台に対し、『積極的な攻撃』への共通理解を持って試合に入った神戸の狙いが奏功した先制点。これで、精神的に優位に立ったのは明らかだったが、そこからしばらくの時間帯はビハインドを仙台にやや押し込まれる時間が続く。立ち上がりの時間帯に比べてややラインが低くなったからだろう。生まれた中盤のスペースを仙台に使われ、ボランチのMF斉藤大介を起点に前線にボールを送り込まれるシーンも増える。19分にはそのMF斉藤、FW赤嶺真吾と繋がれ、最終的には右ゴール前からMFフェルナンジーニョにシュートを放たれるといったシーンも。これはゴールの左外へと流れ事なきを得たが、神戸にとっては嫌な時間帯が続く。
そんな流れを振り払うべく、神戸に追加点が生まれたのは29分のことだった。左サイドのDF茂木弘人のクロスに対する相手DFのこぼれ球にすかさず詰めたMF朴康造がミドルレンジから右足でコースを捉え、ゴールネットを揺らす。神戸にとっては流れを再び取り戻すための貴重な追加点。これにより2点のリードを奪った神戸は精神的にも俄然、優位な状況に立って前半を折り返す。
『残留』をより確実にするためにも『勝点3』を得たい一戦で、まさかの2点を奪われた仙台にとって、当然ながら「とにかく前へ。ゴールへの意識を強く持とう(手倉森誠監督)」という思いで挑んだ後半だったが、この日は神戸の厳しいプレッシャーにさらされ、攻撃にリズムが見出せない。手倉森監督の言葉を借りればゲームプランとしては「神戸の前への重心を利用して裏をとりたかった」はずが、2点を先行されたことでプランは崩れ、2点のリードを奪ったことでより守備への意識を強めた神戸の守備にてこずる状況が続く。ここ数試合で見られていた『攻撃』の勢いも形を潜め、効果的に前線にボールを運べない。それはシュート数を見ても明らかで、ビハインドを負う展開ながら放ったシュートもわずかに6本。決定的なシーンも殆どなく、時間ばかりが過ぎて行く。
これはもちろん、神戸の守備意識が徹底されていたからこそ。最後尾からチームを鼓舞し続けたGK徳重健太が試合後「FWから最終ラインまですごく全体が守備に対して執着をもってやれていた」と話したように、2点のリードを奪っている状況でも、チームとしての守備意識は崩れず、前線からのプレッシャーをしっかりかけてボールを奪い、攻撃に繋げて行く。2点のリードを奪ったことによる精神的な余裕もあってか、攻撃に転じる過程でのミスも少なく、相手をうまくいなして攻撃に繋げて行く様は、16位に甘んじるチームとは思えないほどの内容だったと言っていい。
欲を言えば、そうして手にしたチャンスを『追加点』という結果に繋げられれば良かったが、結果が何よりも大事なこの終盤の争いにおいて、今季初の2連勝で勝点を積み上げられたことが、最大の収穫になったのは言うまでもない。
これにより、勝点を29に伸ばした神戸は、今節を引き分けで終えた15位のFC東京と勝点で並ぶことに。さぁ、残り5試合。神戸の逆襲は続く。
以上
2010.11.07 Reported by 高村美砂
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