11月17日(水) 第90回天皇杯4回戦
横浜FM 0 - 3 清水 (19:00/ニッパ球/6,054人)
得点者:48' 藤本 淳吾(清水)、72' 岡崎 慎司(清水)、81' 岡崎 慎司(清水)
チケット情報 |天皇杯特集
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1つのビッグセーブが明暗を分けたのかもしれない。
1−0で清水エスパルスがリードしていた65分。横浜F・マリノスは、ゴール正面の絶好の位置でFKを獲得する。キッカーはもちろん、名手・中村俊輔。清水は藤本淳吾以外の選手が6人と3人、計9枚の壁を作る。中村は左足を振り抜き、枠の左上を捉えたハイスピード・シュートで強襲。その刹那、「無心だった」GK西部洋平が動物的な反応を見せ、右手1本でボールを弾き出したのである。何人もの味方選手とハイタッチを交わす西部。試合後は「よく止められたと思う」と、安堵の表情を浮かべていた。
横浜FM側からしたら、同点に追いつく最大のチャンスを逸したわけで、多少なりとも動揺があったはず。逆に盛り上がった清水は、その勢いで2点目、3点目につなげた。
前半。ボールポゼッションでは横浜FMがやや上回るものの、決定打がなかなか出ない。「単純に競り合いの場面で、相手のセンターバックが強かった」と振り返った端戸仁と、小野裕二の若い2トップが前線で起点になれず、攻撃の連動性を引き出すことができずにいた。唯一の好機は、34分の兵藤慎剛のシュート。小野の鋭いアーリークロスをDFがクリアし、こぼれ球をダイレクトで狙ったが枠外へ。
ただ、前半の守備の出来は上々だった。この日は小椋祥平と今季初出場の田代真一がセンターバックのユニットを形成したが、ラインを高く保ち、相手の攻撃を無難に断ち切る。また、中盤も中村を含めてハードワークをこなし、出足が鋭く、セカンドボールの回収率も高かった。
片や清水は相手の守備に戸惑いを隠せず、パスのテンポが停滞。しかし、逆に割り切って戦うことができたと言える。
「後半からはF・マリノスも落ちてくるかなと思っていたので、前半は耐えて後半勝負というのは、狙い通りでした」(藤本)。
言葉通り、後半は一転。清水は走力を上げて、小野伸二、藤本を軸に長短のパスでリズムを重奏。48分に相手の隙をうまく突いて先制する。右サイドの辻尾真二が中へミドルパスを送り、相手DFの視界の外から走り込んだ藤本が、ゴールへ流し込んだ。72分には岡崎慎司がCKを頭で合わせて、2点目。81分の3点目は、逆襲から再び岡崎が加点し、相手を戦意喪失させるに至った。
横浜FMは失点後に山瀬功治、渡邉千真らをピッチへ送り込んだが、空回り。後半のシュート数はわずか3本だったため、「自分たちにまだ力がなかった」(兵藤)と認めざるを得なかった。
栗原勇蔵、中澤佑二の負傷離脱は確かに痛いが、前線でボールが収まらないなど、攻撃面でも課題が見られた。リーグ戦はまだ続く。攻守ともに早急に立て直さなければいけない。
長谷川健太監督の退任、何人かの主力選手がチームを去る情報が流れた後、熱を帯びている感がある清水。それはファン・サポーターにも伝染し、この日はアウェイながら、試合前から大声援が送られ続けた。果たしてこの『一体感』で、劇的なフィナーレを迎えるまで突っ走ることができるだろうか。
以上
2010.11.18 Reported by 小林智明(インサイド)
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