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【J1:第31節 湘南 vs 名古屋】名古屋側プレビュー:人事を尽くして天命を待つ心境の名古屋。まずは勝って吉報を待つために、休養十分のベストメンバーが平塚に乗り込む!(10.11.19)

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11月20日(土)J1 第31節 湘南 vs 名古屋(14:00KICK OFF/平塚チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch308 後01:55〜
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風は名古屋の背中を押すように吹いている。2日前に行われた新潟との天皇杯4回戦を、名古屋は大幅にメンバーを入れ替えて臨み、しかも勝った。前節の大宮戦のスタメンは千代反田充ひとりで、残るは今季あまり出場時間を得られていない控えメンバーで構成されたチームであったにもかかわらず、である。名古屋のバックアップメンバーのレベルを証明するとともに、チーム全体の士気を高める勝利を挙げられたことで、チーム状態は最高潮に達した。アウェイに乗り込む湘南戦は、休養を十分にとった現状でのベストメンバーたちが万全のサポートを背に戦うことになる。

名古屋は田中マルクス闘莉王と金崎夢生を負傷で欠く布陣ながら、安定感はキープできている。それぞれの代役である千代反田と小川佳純は、代役の域を超える活躍でチームの好調ぶりに大きく貢献。MFブルザノビッチは前節で前十字靭帯断裂の重傷を負い、長期離脱が決まったが、同じポジションには天皇杯で結果を出した花井聖や田口泰士ら若いタレントがおり、心配はない。天皇杯で出色のパフォーマンスを見せたのはDF竹内彬だ。気迫と勝利への執念を露にする激しいプレースタイルは千代反田にはないもの。湘南戦でスタメン起用されてもおかしくないほどのプレーを、新潟相手に披露してみせた。

湘南との前回対戦は、真夏の名古屋のうだるような暑さの中で順当に勝利を収めている。環境に対応した試合運びの中、セットプレーとミドルシュートで決勝点を奪い、湘南の反撃を1点に抑えた。今節は湘南に負傷者が続出している上に、坂本紘司と島村毅が出場停止。特に前回対戦でも高さ対策として期待された島村の欠場は湘南にとっては痛いところ。名古屋は得意のセットプレーにおいて、さらなる優位を得ることができるだろう。降格が決まった次戦というタイミングで湘南がどのような姿勢で臨んでくるかは不明だが、そういった相手の事情を意に介さない強さを見せ付けることができそうだ。

ともあれ、まずは勝って朗報を待つのが今節における名古屋が求めるシナリオだ。そのために必要なのは、持ち前のスタイルを発揮しきることに尽きる。高いラインを保ち、ケネディを軸としたサイド攻撃に分厚い人数をかけて攻め入る怒涛の攻撃。守備でも前からアグレッシブにボールを追い、奪ってからのショートカウンターでもゴールを目指す。展開が膠着すれば、一撃必殺のセットプレーで局面を打開する。ピッチ上のいかなる局面に対しても打開策を有しているのが、今季の名古屋の大きな強みである。アウェイといえどもそれは不変で、それこそが名古屋のスタイルの根幹を成すコンセプトだ。

今節に限って言えば、ホームといえども湘南が前へ出てくることは考えにくい。まずはしっかりと守備ブロックを形成し、カウンターを中心としたプランを考えているはず。ならば威力を発揮するのが前述したセットプレーだ。ケネディのポストプレーに対しては、各チームがファウル覚悟でチェックに来るのはもはや恒例。そこで得たセットプレーはリーグトップクラスの高さを誇る名古屋にとっては大きな得点チャンスとなる。最大のターゲットだった闘莉王は不在だが、前節では191cmの増川隆洋も今季初ゴールを決めており、183cmの千代反田、何より194cmのケネディを含め、フィニッシャーは多士済々だ。湘南がファウルを怖がればパスワークが流れていくため、いずれにしても名古屋の主導権は揺るがない。現在の名古屋には、これといった死角はないのである。

勝てば鹿島が引き分け以下で初のリーグ優勝が決まる。決まらなくても、次節に勝てば自力で優勝を決めることができる。名古屋にとって、この湘南戦は必勝の一戦である。リーグのどのチームより高いモチベーションを持って、赤鯱軍団が平塚に乗り込む。

※文中に「降格」の表記がありますが、正式な決定はJリーグ理事会で行われます。

以上

2010.11.19 Reported by 今井雄一朗
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