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【J1:第31節 浦和 vs G大阪】プレビュー:浦和、3年越しの白星なるか。勝利必須のG大阪を倒し、鬼門を克服する!(10.11.19)

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11月20日(土)J1 第31節 浦和 vs G大阪(14:00KICK OFF/埼玉チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch180 後01:50〜
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前節で京都に勝利を収め、連敗を3で止めた浦和。Jリーグも残すところあと4試合。ここからは少しでも上を目指す戦いになる。

G大阪とはリーグ戦通算16勝7分16敗と全くのイーブンだが、最近は1分4敗と5試合勝利なし。連覇の夢が断たれたACLでの激突を含め、実に3年以上勝てていない。浦和にとってG大阪戦は鬼門となっている。しかし、エジミウソンは、過去はあくまで過去と語気を強める。「1つの試合は1つの物語にすぎない。たしかに最近は結果が出ていないけど、サッカーでは常に何が起こるかわからない。例えば、川崎にもホームではずっと勝てていなかったけど、今年は快勝して自信もついた」。得点ランク2位のエースは公式戦7試合で6ゴールと当たっているだけに、天敵を前にしても強気の姿勢を崩さない。

正直、台所事情は苦しい。主力級の選手にケガ人が相次ぐなか、細貝萌、柏木陽介のボランチ2枚も故障。そして水曜日に行われた天皇杯の磐田戦では、戦線離脱を繰り返している宇賀神友弥が負傷交代と、嫌な流れが続いている。ただ、それも悪いことばかりではない。レギュラークラスに負傷が続いたことで、経験の乏しい若手が出場機会を得て著しく成長を遂げている。それは将来を考えても大きな収穫だ。とりわけ、ここ最近の高橋峻希、岡本拓也の飛躍には目を見張るものがある。試合ごとに存在感を増している高橋が「やっぱり試合をこなしているからだと思う」と語るように、スポンジのように吸収力の高い成長株にとって、実戦の機会は何物にも代え難い栄養剤だ。まさに“ケガの功名”で戦力の底上げが進んでいる。G大阪のような難敵との戦いで、若武者たちには一段とたくましくなった姿を見せてもらいたい。

G大阪は首位の名古屋と勝点10差の3位。現実的に優勝の可能性は極めて低いが、奇跡の逆転Vに向け、またACL出場圏内の3位以内を確保するためにも、残り試合は絶対に落とせない。

G大阪はポゼッションベースの攻撃的なサッカーが持ち味だが、今は結果を第一に追い求めている。「理想ばかり追っているわけにはいかない。ディフェンスから数少ない勝機をものにするのも今は大事」とは西野朗監督の弁だが、勝利のために泥臭く戦うことも厭わない。前節の広島戦ではボール支配を譲り、シュート数も相手の半分だったが、リードを奪ったあとはリスクを負わない手堅いサッカーで勝ち星を手にしている。

G大阪は少ないシュート数でもゴールを奪ってくる。「今は現実的に戦わないといけない」(西野監督)とバランスを重視し、前線のタレントを生かした鋭い攻撃で隙を見せずに勝利を目論む。浦和としては、当然ながら攻撃の起点となる遠藤保仁を自由にしてはいけない。G大阪は遠藤の基本ポジション、動くエリアで戦い方を微調整してくるので、駆け引きを含めた中盤の攻防が試合の焦点となるだろう。

注目ポイントという意味では、“プラチナ対決”も興味深い。宇佐美貴史と岡本は、世代別代表として共に世界の舞台で戦ってきた間柄。岡本はこれまで練習で宇佐美を止めたことがないと苦笑いを浮かべつつ、「対戦するのは嫌だけど、宇佐美を抑えられるようにがんばる。常に僕らの世代の代表である宇佐美を相手にできるのはうれしい」と対戦を心待ちにしていた。

G大阪とは、12月25日の天皇杯でも戦うことが決まっている。浦和にとって天皇杯は、アジアへと続く希望の道。今回の“前哨戦”で鬼門を克服し、来月の試合に向けて弾みをつけたい。

以上

2010.11.19 Reported by 神谷正明
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