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今季も残り4試合というこの時期に来て、愛媛は白星が1つ先行。前節、アウェイで北九州を下し11勝11分10敗となり、順位こそ11位のままだが9位の栃木に勝点で並び、勝点3差の7位・熊本までを次の射程圏内とした。その北九州戦、関根永悟からのクロスにヒールで合わせ、ダメ押しの3点目を奪ったのが赤井秀一。今季、愛媛のベストゴールにもあげられそうなビューティフルゴールだった(動画はこちら /jsgoal_archive/movie/goal/?J=2 )が、「得点を取れば落ち着いて試合運びができるようになった」と振り返るように、1試合ずつ積み重ねてきた結果が選手たちに自信や落ち着きを与え、それがまた結果に繋がるという好循環を今の愛媛には感じることができる。
バルバリッチ監督がシーズンを通じて繰り返し諭してきたように、選手ひとりひとりが目の前の試合に集中をし、そしてチームの勝利を考えることでつかみ取ってきたこれまでの勝点44。「以前は自分が、自分が、という感じだった。でも今は、チームのために頑張ろうと思っている。チームのために頑張ったらボールが回るし、自分のところにもボールがくる」とチームプレーを強調するのはジョジマール。北九州戦では先制点となったオウンゴールを呼ぶクロスに加え、内田健太の2点目もアシスト。「ホームの残り2試合も勝てばもっと上位にいけるし、サポーターや選手、そしてスタッフにとってもうれしいこと。それがみんなの目標だし、勝つしかない」と意気込みを語るその表情にも、自信があふれていた。
その愛媛だが、今節の大分戦に関して言えば、今季チームで唯一全試合に出場していた杉浦恭平が出場停止となる。しかし、愛媛は福田健二や石井謙伍など一時期ベンチから外れていた選手たちも復調。杉浦の欠場も、愛媛にとっては大きな穴となることはないだろう。
それよりも、むしろ益山司、チェジョンハン、高松大樹を出場停止で欠く大分のほうが痛手となることは間違いない。前節は森島康仁や土岐田洸平、河原和寿が何度もチャンスを作っているがスコアが動かなかった場合、攻撃に変化をつけられるのは愛媛のほうに分がある。それでも、前節は福岡と引き分けた大分は、ここ7試合でわずかに3失点の1敗。愛媛の守備力も考えると、やはりお互いに1点が重くのしかかる試合になりそうだ。そうなると第14節( /jsgoal_archive/result/2010/0522/20100200030720100522_detail.html )、大銀ドームではコーナーキックからアライールのゴールで愛媛が試合を優位に進めたように、セットプレーも重要になるだろう。
さらに今節は、前回の対戦では出場できなかった越智亮介にも注目したい。愛媛出身だが大分ユースでもまれて昨季、愛媛に加入した越智。今季は高卒2年目ながら副キャプテンにも選ばれ、27試合に出場。チームの中心選手に成長した。「刀根(亮輔)はユースの1つ後輩、ポジション的には1つ先輩の井上裕大さんが今回はマッチアップすることが多いかも。運動量は多いけど、そこでは負けたくない」と対戦を楽しみにしている。さらに現在、アジア大会で活躍している大分ユースの同期・東慶悟に関しては「すごく頑張っているし、刺激になる」と、その存在に大きな影響を受けているようだ。さらに「愛媛に帰ってこられたのはファンボさん(皇甫官監督、以前は育成部長)のおかげでもある。成長したところを見せたい」と意気込みを語るが、かつての同僚、恩師の前で恩返しゴールはあるか。初めて大分をニンスタに迎える一戦には、様々な思いも交錯しそうだ。
ただ、いずれにしても愛媛は目下、ホームで5戦負けなしで実に4試合連続完封中。そのホームで、ジョジマールが言うように残り2試合も勝ち抜き、目標の8位以内を達成できるか。ここ数試合の愛媛の結果、内容を見ていると『ゴール』への期待は膨らむが、やはり目の前の一戦が何より重要。その積み重ねが最終的な順位を示す。繰り返しになるが、今季のホームゲームもいよいよ残り2試合。今季、進化を続けたこのチームが見せてくれる集大成に期待して、愛媛のサポーターはニンジニアスタジアムへ足を運ぼう。
以上
2010.11.19 Reported by 近藤義博













