スカパー!生中継 Ch363 後02:00〜
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川向こうのライバルに構っている状況ではない。現在、15位のF東京は勝点を失うわけにはいかない。今シーズン、溜めに、溜めてきたエネルギーはここで解き放つしかない。
F東京に追い風は吹いている。川崎Fは水曜日に行われた天皇杯4回戦で120分を戦い、多くのけが人を抱えている。さらに今節、中村憲剛を出場停止で欠く。それに対してF東京は戦力が充実してきた。
「リーグ終盤に入り、それぞれのコンディションと、メンタルの部分が錯綜しているような状況。今シーズンは苦労した分、幅は広がった。それをチームの力の底上げに繋げたい。今のベストメンバーで、ベストパフォーマンスをして欲しい。一朝一夕ではないし、複雑だけど、もうやるしかない」(大熊清監督)
米本拓司の復帰をきっかけに選手それぞれが適正ポジションに戻り、個々の力を発揮している。今節は、今シーズン、ボランチやセンターバックを務めていた徳永悠平が本来の右サイドバックにポジションを戻すことになりそうだ。
「守備から入ってチャンスを広げられればいい。ただ、久しぶりなのでやってみないことには分からない。楽しむことができればいいっすね」(徳永)
ようやく選手が揃ってきたことでベンチも充実してきた。控え選手もそれぞれに武器を持ち合わせている。川崎Fとも90分間での勝負ができるはずだ。
川崎Fの攻撃は個性を生かしてくる。守備を固める相手を広げて1対1に持ち込む。対戦相手の守備をコンパクトに保つことを防ぎ、自分たちの土俵に相手を引きずりこんでくる。ただ、広げるための絶対的な出し手が今節のピッチに立てないことは大きな痛手だろう。中村不在がどう影響するか、またその穴を誰が埋めるかもピッチの関心事となる。
F東京としては、前線から最終ラインをコンパクトに保ち、相手にスペースを与えさせない守備を続けなければいけない。ボールの出所を抑えつつ、さらに奪ったボールを素早い攻撃に繋げたい。また、前線に攻め残ってくる相手FWにも注意しつつ、サイドバックが果敢に攻め上がれるかも試される試合になるはずだ。
昨シーズン、川崎Fとのヤマザキナビスコカップ決勝の前夜祭で、米本はチームメイトに仕込まれた言葉を叫んだ。
「勝ちたいんや」
川向こうのライバルの台所事情は苦しいのかもしれないが、残留争いから抜け出すためにも今回は負けるわけにはいかない。今回の多摩川クラシコでは過去最高動員が予想される。どうしても、この試合だけは「勝ちたいんや」。試合は明日14時、味の素スタジアムでキックオフする。
※明日の多摩川クラシコでは、FC東京公式携帯サイト有料会員の先着1000人に多摩川クラシコ限定特製ブロマイドがプレゼント。さらに抽選で東京ドロンパグッズがプレゼントされる。
以上
2010.11.19 Reported by 馬場康平













