今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【2011シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】ハートでプレーする闘将:飯尾和也(鳥栖→横浜FC)(11.02.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2011シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
----------
「気持ちのある奴のところにボールが来る」と2009年シーズン対横浜FC戦を終えた岸野靖之監督(当時・現横浜FC監督)にそう言わしめたのが、決勝点をあげた飯尾和也である。
一進一退が続いた73分、左足で振り切ったシュートは横浜FCのGK大久保択生の手をかすめてサイドネットに突き刺さった。この試合で、筆者はレポートの最後で「サッカーには、強いメンタルも必要である」と締めくくっている。この試合だけではない。その気持ちを全面に出してすべての試合を戦い抜くのが飯尾和也と言う選手なのである。

彼を知るためには、試合だけでなく、練習の前後を観察する必要がある。試合や練習が近づくにつれその目は鋭く、近寄りがたい雰囲気をかもし出す。その姿は、文字通りの戦士であり、サッカー選手としての勇姿といえる。
しかし、戦いが終わったあとは屈託のない笑顔を見せる。そのギャップが、老若男女を問わず愛される所以(ゆえん)である。決してフィジカルが強いわけではない。スピードもあるとはいえない。高さに恵まれているわけでもなく、ユニフォームを着ていなければ、サッカー選手と気づく人が少ないだろう。それでも、Jリーグ通算出場250試合を超えているのは、ひとえに彼の持つハートの強さのなせる業である。

読売日本SCユースで育ち、U-16・U-18・U-19・U-20と日本代表として活躍した。とはいえ、彼のサッカー人生は順風満帆とはいえない。2001年に仙台のJ1昇格に貢献するも、翌年はケガの影響もありピッチでその勇姿を見ることができなかった。地域リーグで2年間過ごした後、建て直しを計っていた鳥栖に加入し、再び脚光を浴びることとなったのである。鳥栖に在籍した6年間では、自分のプレースタイルを取り戻し、その活躍は周知のこととなった。

鳥栖における飯尾和也の役割と責任の重さを、彼自身が一番知っていたのだろう。横浜FCに移籍を決断するまでに相当な時間を費やしたようだ。ある席で、その間の苦労の一端を聞かせてもらう機会を得た。そこで感じたのは、『飯尾和也は、お金や名声、ましてや情で動かされる選手ではない』ということだった。一人の選手として、彼の持てる力を100%出せる環境を求めていたということ、その一点だけである。

今季は横浜FCでその勇姿を見ることができる。横浜FCは、彼のハートでプレーする環境を用意した。あとは、飯尾和也自身が、そのハートを見せるだけである。あの甲高い声が、見ている人のハートに響くことだろう。それこそが、彼の存在を示すプレーなのである。

以上

-----------
<2011シーズンの幕開け!>
■FUJI XEROX SUPER CUP 2011
2月26日(土)13:35/日産ス
名古屋 vs 鹿島

■NEXT GENERATION MATCH
2月26日(土)10:40キックオフ(予定)/日産ス
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※この試合はFUJI XEROX SUPER CUP 2011のチケットで観戦できます。
チケット好評発売中!


2011.02.01 Reported by サカクラゲン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着