4月19日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011
ソウル 0 - 2 名古屋 (20:00/ソウル/10,927人)
得点者:26' 金崎 夢生(名古屋)、81' 永井 謙佑(名古屋)
☆チケット情報 | ACL特集
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「厳しい試合の中で勝ちきる。追加点を取る。そういう形になったら僕らは強い。また戦う集団になってきたと思います」
内容としては劣勢の展開を勝ちきり、田中マルクス闘莉王は満足そうな表情を浮かべた。敵地での勝点3獲得を目論んで臨んだ重要な一戦で、名古屋は思惑通りの結果を収めた。FCソウルの猛攻に耐え、決定機を確実にものにする試合巧者ぶりはまさしく昨季のJリーグを制した強い王者の本来の姿。それを主力不在の中で達成したのだから、会心の勝利といっても差し支えない。
前日会見でストイコビッチ監督が発言していたように、韓国に乗り込んだ名古屋は苦しい台所事情を抱えていた。負傷が長引く玉田圭司の代役にルーキー永井謙佑を立て、4-4-2の布陣でAFCチャンピオンズリーグのホームゲームを2連勝。しかし、その陣容から今回はケネディと中村直志までもが負傷離脱してしまった。ようやく戦い方が定まった矢先に不運に見舞われたチームは、高卒ルーキーの吉田眞紀人をスタメンに抜擢しなければならない事態に追い込まれた。この日のフォーメーションは4-2-3-1。1トップの永井を頂点に、攻撃的MFには右から吉田、藤本淳吾、金崎夢生と並び、小川佳純と吉村圭司が中盤の底を固めた。前週のアルアイン戦後半で見せた形に近いが、前線の特徴はまるで違う。ケネディがいないため、クロスはあまり効果を発揮しない。左利きの吉田を右に、右利きの金崎を左に配置したのは、彼らにカットインからのシュートを期待していたからだろう。永井の特性を考えても、狙いはカウンターとパスワークによる地上戦だったことは間違いない。
前回対戦から2名の選手を入れ替えてきたソウルは、皇甫官監督が「ピッチ全体を調整できる中盤のキーマン」と期待するハ・デソンが復帰。右サイドアタッカーにもオ・キョンジュンが戻り、ベストメンバーと言える11人を並べてきた。そしてホームゲームでグループリーグ突破に王手をかけるべく、キックオフから激しいプレッシングで仕掛けてきた。
いきなりソウルの猛攻を受けた名古屋はまず防戦に回った。ピッチコンディションの悪さも影響し、中盤でミスを連発。「ボールタッチに気を使いすぎた」と反省したのは藤本と小川だ。正確な技術を持つ2選手がもたついたことで、チームはさらに劣勢に。最初のシュートは9分を待たねばならないほどに、押し込まれた。
しかしその中でも、名古屋の選手たちは虎視眈々とチャンスを狙っていた。時間経過とともに試合の流れをつかむと、徐々に前への推進力が増していく。小川、吉村がインターセプトを狙えるようになり、吉田と金崎も前線で時間を作れるようになっていった。
そして26分、欲しかった先制点を名古屋がマークする。敵陣左サイドでインターセプトしたボールを小川がすぐさま吉田へ。吉田がタメを作って小川にリターンのスルーパスを送ると、シュートはGKに阻まれたが、こぼれ球を金崎が押し込んだ。26歳の小川、18歳の吉田、そして22歳の金崎。これからの名古屋を背負って立つ若手たちによる得点は、精神的にも状況的にも、チームを助ける大きなものとなった。
アウェイでアドバンテージを握った名古屋は、その後はカウンターの刃をちらつかせながら、ソウルの攻撃に立ち向かった。前半だけでもシュート数は倍以上の差がつき、次々とホームチームがゴールマウスを脅かす。ここで粘り腰を見せたのが、楢崎正剛と闘莉王、そして増川隆洋の昨季ベストイレブントリオだ。楢崎の冷静なセービング、闘莉王の空中戦に加え、191cm、93kgの巨体を生かした増川のシュートブロックがソウルの攻撃陣の前に立ちふさがる。中盤でも吉村が相手のゲームメイカーに自由を与えなかったことで、相手の波状攻撃を防いでいた面も見逃せない。
それでもソウルの猛攻は止まなかった。後半に入ると途中出場のキム テウォンが右サイドを完全に支配。名古屋の左サイドをおもしろいように突破し、次々とチャンスを作り出していった。55分、59分、68分、81分には文字通り“決定機”という場面を迎えたが、そのすべては楢崎を中心とした名古屋の粘り強い守備の前に跳ね返された。
そして82分、一瞬の隙を突いて、名古屋に追加点が生まれた。決めたのは、前回対戦でも自慢の快足を飛ばしてゴールを奪った永井だ。相手DFのバックパスに反応し、GKをトラップひとつでかわして左足で無人のゴールに流し込んだ。値千金の追加点は、ルーキーFWが常に狙っている得意の型のひとつ。その後、86分には名古屋が千代反田充を金崎に代えて投入。5バックで試合終盤を締め、2-0の快勝劇を完成させた。
この試合で名古屋が食らったシュートは20本は下らない。ソウルの決定機も一度や二度ではない。試合後の選手たちは一様に「勝てたことが良かった」「苦しい試合だった」と口を揃えた。しかし楢崎が「今日に限っては理想的な展開だった」と語ったように、アウェイでの難しいミッションを完遂したこともまた確か。主力を欠いての結果には、チーム内競争の激化という好材料までついてきた。
名古屋はこの勝利によってグループリーグ首位に浮上。一時はグループリーグ突破にも暗雲が垂れ込めたが、次戦(5/4@瑞穂陸 vs杭州)に勝利すれば突破はほぼ盤石というところまで戦績を回復した。ACLの一戦、一戦で本来の姿を取り戻してきたJリーグ王者は、週末のリーグ再開初戦(4/24@埼玉 vs浦和)へ向け、意気揚々と帰国の途に就いた。
以上
2011.04.20 Reported by 今井雄一朗
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