それは選手全員に共通した思いだった。自分たちは何をすればいいのだろう。誰もが同じことを考えていた。そしてたどり着いた結論は、自分たちにできることを力の限りにやろうということ。3月15日には、全員で街頭募金活動を実施。4月2日にはチャリティーマッチを行ったほか、練習試合でも義援金募金を募った。「被災地の復興までには長い時間がかかる。これからも支援活動を続けていきたい」。自らも阪神・淡路大震災を経験した丹羽大輝は話す。
同時にサッカーの面では、チームが抱えている問題の解決に取り組んだ。中断期間中に選手たちが口々に語っていたのは「距離感」という言葉。特に守備面でのバランスを整えることに力を注いできた。「いい守備が、いい攻撃を生むということを意識しながらやってきた。去年の成績も、いい守備があってのもの。それをチームとして再認識することができた」と丹羽大輝は話す。
そして迎える再開初戦に清水と戦う。「自分たちにとっても、サポーターにとっても、勝点3以外は必要ない。それに、サッカーがしたくてもできない人たちがいる。被災地の方たちは、いまだに苦しい生活を続けている。とにかく全力を尽くすことだけを考えてプレーしたい」(城後寿)。苦しい中でも前を向いて進もうとしている人たちの想い。自分たちを支えてくれる人たちの想い。サッカーを普通にできることの喜び。そしてプロサッカー選手としての責任。様々な想いを背負って、チームは2011年のリーグ戦に挑む。
●再開に向けて 篠田善之監督コメント
「中断期間は非常に難しい時間でしたが、選手たちは、この期間をプラスにしようとトレーニングに取り組んでくれました。そして、練習試合を重ねる中で、失敗を繰り返しながら、自分たちは何をすべきかということを感じ取ってくれたと思っています。『いい守備から、いい攻撃が生まれる』ということを、みんなが強く意識してやってくれているし、その結果、奪ってからスピーディーに攻めるという形も作れるようになりました。その姿勢がぶれない限り、いい試合ができるんじゃないかと思っています。
再開初戦の相手である清水は組織もしっかりしているし、個々の能力では間違いなく高い選手たちが集まっている強いチームですが、自分たちがやるべきことははっきりしているので、しっかりと戦いたいと思っています」
●再開後のスケジュール
■第7節
4月23日(土)J1 第7節 清水 vs 福岡(14:00KICK OFF/アウスタ)
■第8節
4月29日(金)J1 第8節 福岡 vs 鹿島(13:00KICK OFF/レベスタ)
以上
2011.04.20 Reported by 中倉一志
















