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【中断期間を振り返る】リーグ戦再開に向けて 〜広島〜(11.04.21)

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4月9日に行われた神戸とのチャリティ−マッチで逆転ゴールを決めた李忠成の肩を抱く高萩洋次郎。李が広島に移籍して以降、なかなか結果が出せないで精神的にも厳しい状況に追いつめられていた彼をいつも励まし、笑わせ、力づけていたのは「真友」と言っていい高萩だった。そして今、震災によって故郷である福島県いわき市が厳しい状況に陥り、家族や友人が被災したことに苦しみ、もがいていた高萩を見守っていたのも「心友」李忠成だ。リーグ中断中の練習試合で6試合に出場し3点をゲットした李と、7試合すべてに出場してやはり3点を決めた高萩。再開後のこの2人から目が離せない

多くのクラブが中断期間に長期のオフを採用した中、広島はいつもどおりの活動を続けた。もちろんコンディション維持の目的もあるが、ペトロヴィッチ監督が「日本中が厳しい状況にあり、被災地が苦しみと闘っている中、休暇をとって家族と旅行できる気持ちになれるだろうか」と考えたことが最大の要因。「我々は幸いにも、試合も練習もできる環境にある。だったら私たちの仕事であるサッカーを通して、人々に勇気と感動を贈るべく、活動しないといけない」という指揮官の下、選手たちは日々の練習に集中し、週末には試合に臨む。震災翌日の練習試合も含め、7試合(うちチャリティ−マッチ2試合、広島ビッグアーチで行われた練習試合・福岡戦では募金箱を設置した)を消化した。

サッカーに集中する傍らで、選手たちはチャリティ−オークションを発案し、さらに広島の街に出て大きな声で被災地支援のための募金を人々にお願いした。さらにカープやJTサンダースなど、広島のスポーツチームが集まった組織「トップス広島」の選手たちと共に募金活動を行った。クラブもチャリティ−マッチを企画・運営するほかに「チャリティ−缶バッジ」を発売するなど、「今、自分たちにできることを」という意思の下に全員が一丸となって、被災地支援のために働いた。

高萩洋次郎や中島浩司など、家族や友人が多数被災した選手もいる。「こういう時にサッカーをやっていて、本当にいいのか」と考えた選手もいる。しかし今は、自分たちの仕事であるサッカーを通じ、できる限りの感動と勇気を被災地に、日本の人たちに届けたい。そういう想いが、選手たちを突き動かしている。
「今季、僕は全ての試合と練習を、被災地のために頑張っていく」
高萩の言葉は、広島の選手たちの、総意である。

●再開に向けて ペトロヴィッチ監督コメント
「日本の人々は、本当にすばらしい。被災した方々は互いを助け合いながら前を向いて生きていこうとしているし、たくさんの人々が被災地の方々を助けようと頑張っている。もしヨーロッパで同様の災害が起きたなら、もっと酷いパニックに陥ったはずだ。
私は、既に広島の一部であり、日本の一部だ。もし何かがあって日本が死ぬのならば、私も日本の人間として、一緒に死にましょう。もちろん、日本は死にはしない。日本人の心と力が合わさって、必ず復興できると私は信じている。
我々がまずやらねばならないことは、サッカーを通して被災地の方々に『私たちは皆さんと共にある』という想いを示すこと。そのためにも我々は、勝利と同時におもしろいサッカーも求めていく。我々のサッカーを見ている間だけは、生活の厳しさや現実の悲しさを忘れることができるような、心から感動できるような、そんな試合をお見せしたい。そのためのハードルは高いが、そこに取り組むことが我々のやるべき仕事だ」

●再開後のスケジュール
■第7節
4月24日(日)J1 第7節 広島 vs G大阪(13:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
■第8節
4月29日(金)J1 第8節 磐田 vs 広島(19:00KICK OFF/ヤマハチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード

以上


2011.04.20 Reported by 中野和也
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