「被災地で苦しんでいる人がいるのにサッカーをしていいのだろうか」という思いは選手の心にあったようだが、「(被害のなかった大分で)今こうしてピッチに立っている幸せを感じなさい。サッカーがしたくてもできない状態にいる人、プロになりたくてなれなかった人もいる。君たちは多くの人に夢を託されたのだから、もっと上手くなって、リーグ再開後に最高のプレーをするために練習をしよう」と田坂和昭監督の言葉に後押しされ、「ピッチに立ったらサッカーに集中しよう」という気持ちに変わった。
「長い休みを入れず、上げ過ぎず、下げ過ぎず、コンディションを整えてきた」(柳田伸明強化育成部長)とあって、全体的に動きが良い。選手の半数以下が入れ替わったチームにとって、この1カ月半はコミュニケーションをとり、意思統一をする上でも大切な時間となったようだ。守備では最終ラインを高く、コンパクトな陣形を保ち、攻撃はポゼッションしながら、サイドを有効に使う。今年から就任した田坂監督の目指すサッカーに変わりはない。
トレーニングマッチでは、九州の5クラブと「バトル オブ 九州」を展開。試合の前後には共同で行う支援活動の一環として、敵味方関係なく一緒に募金活動を行った。また、選手会では被災者支援のために水や紙おむつ、毛布の救援物資を送り、大分県内の商業施設などで街頭募金を今後も続けていく。
●再開に向けて 宮沢正史選手コメント
「被災地のことは、いつも頭にあります。自分たちにできることを長期で考え、支援できればと思っています。ただ、グランドに立ったらサッカーに集中したいと思います。大分は長いオフを挟まずいつも通り練習して試合もしているので、コンディションは上のほうにあります。監督やコーチが、選手のメンタルを含め、上げ過ぎず下げ過ぎず調整してくれたおかげです。
リーグ再開が決まってからは、そこに標準を合わせて練習してきました。ファンもサポーターも待ち望んでいるので、そこで熱い試合をしたいです。課題はトレーニングマッチをする度に出ていますが、監督がやろうとしているサッカーに近づいていると思います。監督が攻守においてアグレッシブなサッカーを掲げているので、引いて守ることは絶対しません。より攻撃的な試合をしたいと思います」
●再開後のスケジュール
■第8節
4月30日(土)J2 第9節 岡山 vs 大分(16:00KICK OFF/カンスタ)
■第9節
4月24日(日)J2 第8節 大分 vs 草津(16:00KICK OFF/大銀ド)
以上
2011.04.21 Reported by 柚野真也
















