未曾有の悲劇で中断が決まった時、尹晶煥監督は、「誰も経験のないことだから、選手の様子を確かめながら乗り切るしかない」と手探りの心境を語ってくれた。
しかし、「選手たちが自らの考えで、募金やその他の慈善活動を行ってくれた(尹晶煥監督)」と言うように、選手達は積極的に募金活動や各媒体を通しての復興支援活動始めた。選手だけでなく、スタッフや下部組織の選手も鳥栖市内をはじめとした各地で募金の呼びかけを行った。共通した思いは、「いま、自分たちにできること」(室拓哉キャプテン)だった。鳥栖の公式サイトでも、佐賀県の『佐賀きずなプロジェクト』へリンクをはって、広く支援を呼びかけている。
仙台に4年間在籍した木谷公亮選手は「東日本だけではなく日本全国がひとつになり、長期的な復興に向けて動かなければいけない中で、自分も常にそのひとりであり続けたいと思います」と語ってくれた。
この言葉は、木谷選手だけでなく、鳥栖に関わる全ての人の気持ちを代弁してくれたものだろう。
一方で、チームとしてはJリーグの再開日程が決まるまで体調維持を中心にしたトレーニングが始まった。開幕までにピークに持ってきたコンディションを完全に落とすのではなく、オフを挟みながら維持することに専念。ゲーム勘は、3月27日の北九州や4月2日の福岡とのチャリティーマッチやトレーニングマッチなどで維持した。課題といえた守備面での修正もこの間に行えた。福岡戦では、3バックも試すことができた。約1カ月半の中断期に、コンディション維持と戦術的な見直しをうまく図れたといえよう。
再開日が決まってからは、練習前のミーティングで選手に戦術面の指導に時間を割いていたようだ。
尹晶煥監督は多くを語らなかったが、「トレーニングを通して、守備が安定してきた。100%とはいえないが、ある程度の成果は出ている。攻撃では、積極的に行けている部分と行けていない部分があるので、常に出せるようにしていきたい」と23日の横浜FC戦への意気込みを語ってくれた。
●再開に向けて 尹晶煥監督コメント
「1日も早い復興と、皆さんに笑顔が戻ることを心よりお祈りいたします。サッカーに関わる者として、できることを一生懸命に行います。23日の横浜FC戦はアウェイ戦なので、よい戦い方をして、ホーム開幕戦(30日)を勝利で飾りたい。ケガ人も出ているが、中盤にはタレントが多いので、今週中にしっかりと出せるようにしていきます」
●再開に向けて 木谷公亮選手コメント
「東日本だけではなく日本全国がひとつになり、長期的な復興に向けて動かなければいけない中で、自分も常にそのひとりであり続けたいと思います」
●再開に向けて 室拓哉選手コメント
「今、自分たちにできることをしっかりとやる。練習でも試合でも、サッカーに関わる者として、やるべきことをやらないといけない。試合には勝たないといけないし、見に来てくれた人に伝わるプレーをしないといけない。それが、最終的に被災された人たちの支援にもつながると思う」
●再開後のスケジュール
■第8節
4月23日(土)J2 第8節 横浜FC vs 鳥栖(14:00KICK OFF/ニッパ球)
■第9節
4月30日(土)J2 第9節 鳥栖 vs 東京V(13:00KICK OFF/ベアスタ)
以上
2011.04.21 Reported by サカクラゲン
















