スカパー!生中継 Ch363 後02:00〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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“再開幕戦”で横浜F・マリノスは、非常に嫌な相手と戦うことになった。それは、単に鹿島アントラーズが強豪であるということだけでなく、3つの理由があるからだ。
1つは試合勘の違い。鹿島はリーグ中断期間にACLで3試合消化している。一方、横浜FMは当然、公式戦を行っていない。Jリーグクラブとの練習試合は、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、東京ヴェルディとの3戦。格下相手に勝ってはいるが、練習試合では本当に厳しい局地戦など経験できない。試合勘に差があると言わざるを得ないだろう。
2つ目はメンタルの差。震災の影響を受けた鹿島とは、背負うものの大きさが違う。その想いの差がプレーに表れるかもしれない。中澤佑二らは、それを警戒。覚悟して強いメンタルで臨まなければ、相手の気迫に圧倒されてしまう可能性がある。
3つ目は、昨年の鹿島戦を振り返って。チームとしての成熟度の違いを見せつけられ、ホームで1−3、アウェイで0−2と完敗を喫した。
「ちゃぶれました」。ホーム敗戦後の会見で木村和司監督は、開口一番にポツリ。ACL出場圏内入りのチャンスだった敵地でのゲーム後には、「0−3、0−4にされてもおかしくなかった」(小椋祥平)、「個々の力は相手のほうが上」(中村俊輔)と選手たちが、力負けを正直に受け止めた。昨季の横浜FMにとって、最も力の差を感じた相手が鹿島ではなかったか。
とはいえ、今季開幕戦で昨季王者・名古屋グランパスを相手に、堅守を武器に引き分けたことで、微かな手応えを得ている。よって、名古屋と並ぶ横綱格・鹿島に勝てれば、ハッキリとした手応えを感じられそうだ。
勝利のイメージを膨らませるためのキーワードは「先制点」。昨年の対戦時には先に失点し、鹿島の巧者ぶりを際立たせてしまった。得点後、守備に軸足を置きながらも、機を見て攻撃発動ボタンを押し、瞬く間に追加点を奪う――。それが鹿島の流儀。また、今季これまでの鹿島はリーグ戦、ACLの計5戦のなかで、先制点を許した3試合は3分のデータを残す。相手の術中に落ちないためには、先制点が何より欲しい。
その得点者として、いま最も期待を集めるのが新人FW小野裕二。上記した湘南戦、甲府戦、東京V戦で計4ゴールを記録した。練習試合であることを差し引いても、背番号10を背負う逸材は、決定力と打開力が光る。それが相手の円熟のセンターバック、岩政大樹に通用するかが見ものだ。
昨季2度目の鹿島戦後、木村監督はこんなことを口にしていた。
「やはりこのチームに勝たないことには、上位とか優勝に絡むことはできないと、また強く思いました」
横浜FMにとって鹿島戦は、優勝に絡むための試金石。いきなり迎えた大一番と言っても過言ではない。
以上
2011.04.22 Reported by 小林智明(インサイド)
















