スカパー!生中継 Ch182 後06:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ2編
----------
※富山側プレビューはこちら
J参入3年目にして初めて挙げた開幕戦勝利に続き、栃木SCが狙うのは初の開幕2連勝。高らかに宣言した「J1昇格」を目指し、リスタートとなるカターレ富山戦でも勝点3獲得を目論む。
東日本大震災の影響によりリーグ戦は中断期間に入り、これまでに経験のない事態に選手たちも心身両面の調整は容易ではなかったはずだ。しかし、「再開が楽しみだし、早く試合がしたい」と水沼宏太は“2度目の開幕戦”に向けて胸を高鳴らせ、気持ちの準備が整っていることを強調した。サッカーへの飢えは選手共通の思いだろう。「サッカーができることに感謝している。その気持ちがあれば気の抜けたプレーはできないし、自ずとひた向きになる」と、大久保裕樹を筆頭にサッカーができる幸せも感じている。試合に臨むための心の整理はできている。
フィジカル面に関してもリーグ再開が4月23日に決定してから逆算した調整がスムーズに行われた。「(4月3日の)大宮戦からでき上がっていた」と松田浩監督が太鼓判を押したように、再始動してから僅か1週間で自分達のサッカーは取り戻している。先週の水戸ホーリーホックとのトレーニングマッチでは0−4と大敗したものの、「課題が出たが、フィニッシュの形は作れた。あまり悲観せずに、敗戦をポジティブに捉えたい」と河原和寿が言うように、むしろ本番に向けていい薬になった。トレーニングマッチだけに敗戦を重く受け止める必要はないが、「栃木らしくないというか、今までしっかりやってきたところが緩んだ」(那須川将大)と、守備面での共通理解を図れずに失点したことは、やや気掛かりだ。生命線である「ボールを中心としたゾーンディフェンス」が成立しない限り、栃木の勝率は格段に下がる。体に染み込ませた感覚を呼び覚まして欲しい。
栃木の生命線が「いい守備からのいい攻撃」ならば、富山のそれは前線からのプレッシングにある。そこで、今週のトレーニングでは守備面の意思統一を図りつつ、独創的な富山の「3−3−3−1」対策に重きを置いた。ポイントはサイドに寄せられても上手くプレスをかいくぐり、逆サイドに展開すること。試合の局面を切り出したトレーニングはバリエーション豊富で、密集地帯から広大なスペースへボールを運ぶ精度、いい状態にある選手を瞬時に見付けだす判断力は、トレーニングを重ねる毎に研ぎ澄まされた。「イメージの共有はできた。そこに居て欲しい、という場所に選手がいる」と、大久保は富山対策に自信を見せ、変則的なシステムの穴を突くコツを掴んだようだ。
昨季のアウェイでの対戦では3−0で栃木が圧勝。だが、スコアほど差があったわけではなく、前半は富山のアグレッシブさに手を焼いた印象が強い。当時の富山は新システムを導入したばかりで成熟度は今季よりも低く、選手が固定されていなかった点を差し引けば、今回も苦戦が予想される。ホーム開幕戦だけに富山が立ち上がりからラッシュを仕掛けてくる可能性は高い。相手の勢いに呑みこまれることなく、上手くボールを動かし、3バックの外側と5バック気味になった時のワンボランチの脇を使って攻め崩したい。
「いい監督といいコーチが、うちにはいることを証明できた」
前回の試合後にJ2参入同期を大差で退けた要因を、的確な分析力だと大久保は言った。今回も松田監督が富山攻略のトレーニングを組み、阪倉裕二ヘッドコーチをはじめコーチ陣が緻密な分析を行い、さらにサブ組は少しでも富山に近付く努力を怠らずに自己を犠牲にしてレギュラー組のスパーリングパートナーを務めた。限られた人間しかピッチに立つことはできないが、選手26名に加えて現場スタッフ、遠方の富山に駆け付けるサポーターの力を結集し、栃木は総合力を駆使して難敵・富山に挑む。
以上
2011.04.22 Reported by 大塚秀毅
















