スカパー!生中継 Ch182 後01:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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待ちに待ったJリーグ再開。しかも、清水にとってはホーム開幕戦。もちろん震災の被災者のことを忘れることはできないが、復興の気運を盛り上げるためにも、清水の選手たちは熱い気持ちで勝利だけを目指している。
アウェイでの開幕戦で柏に0−3の完敗を喫したのは3月5日。その頃は、ゴトビ監督の戦術が十分に浸透しておらず、練習でやれていたことを実戦で発揮することもなかなかできなかった。しかし、そこから7週間、まとまったオフをとることもなく、津波の不安もある三保で練習を続けてきた清水は、大きな変貌を遂げた。
まず大きいのは、守備の組織が整備されてきた点だ。相手のボール位置や状況に応じて、誰がどこにポジションをとるべきか、その理解が深まり、反応も早くなった。そのため、守備の組織を素早くセットできるようになり、状況によっては奪われたボールに対して素早くプレスに行けるようにもなった。初期の頃はDFラインと中盤との距離が間延びして、相手にバイタルエリアのスペースを与えてしまうことが多かったが、今はかなりコンパクトに守れるようになってきたことも大きい。
ただ、最近のチャリティーマッチや対外試合でも、ちょっとした集中の乱れから失点してしまうことが多く、なかなか無失点試合ができていないので、それは課題のひとつ。とくに今節では、アウェイの福岡は我慢強く戦いながら清水のミスを待ち、カウンター攻撃を仕掛けてくることが予想される。だからいつも以上に、危険な位置でのミスや、カウンターへの備えを怠ることは禁物。90分間高い集中力を維持することが求められる。
また、もうひとつの課題は、「疲れて動けなくなってきたときに間延びしてしまうことが多いので、そういうときの守備と、自分たちがボールをキープする時間をいかに長くできるかが大事」(平岡康裕)という部分。体力面を考えると、やはり90分間つねにコンパクトな布陣を保つことは難しい。そういうときに自分たちがボールを支配する時間を長くして、シュートやゴールキックなどで終わることができれば、カウンターのリスクや守備の負担を減らすことができる。チーム全体で、そうしたゲームコントロールができるかどうかという点にも注目したい。
攻撃に関しては、「アヤックス戦でも、最後の精度に欠けていた部分はあったけど、良い形までは作れていたので、あとはフィニッシュをしっかりと決めることが大事」(小野伸二)という言葉が、チームの現状をよく表わしている。サイドから良い形で崩す場面が多くなり、サイドチェンジや裏への飛び出しも含めた攻撃のバリエーションも増えている。今回は、引いた相手をいかに崩すかという課題もあるが、調子を上げてきたアタッカーも多く、チャンスは必ず何回か作れるだろう。したがって、それを決めきれるかどうかが、大きなポイントになってくる。
選手起用に関しては、村松大輔がアンカー(中盤の底)として起用される可能性が高まっているのが大きな注目点。本人は「自分は守備が売りなので、バイタルエリアで激しくプレスをかけていきたい」と意気込みを口にしており、持ち前のスピードを生かしたアプローチの早さと1対1の強さは大きな魅力。組織にスキが生じた際の守備力強化という意味でも、大いに期待できる。
また、新加入のアレックスが調子を上げてきたのも楽しみな要素のひとつ。伊藤翔とのポジション争いも激化し、終盤の切り札を増やすという意味でも大きなプラスだ。もうひとつ地元サポーターにとって楽しみなのは、生粋の清水生まれ清水育ち、サポーター出身で清水のアカデミー出身の鍋田亜人夢が、初めてベンチ入りする見込みだということ。今週は練習で結果を出して大いにアピールしており、もし出番があればアウスタを大いに盛り上げてくれるだろう。
以上のように、この中断期間で楽しみが大いに増えた清水。ただ、それもこれも、練習でやれている本来の力を公式戦でしっかりと発揮することが大前提だ。もちろん、90分間思惑通りのゲーム運びをすることは難しいだろうが、何が何でもホームで勝つという気持ちを前面に出し、勝点3をつかむことで、ここまで積み重ねてきた練習の成果をサポーターに見せてほしい!
以上
2011.04.22 Reported by 前島芳雄
















