スカパー!生中継 Ch181 後01:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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得体の知れない不安感がずっと圧し掛かっている。その正体を全て知っているようで、よく知らないし自分たちには何が出来てどう役立てるのか…。あまりにも大きすぎる。甲府が2度目のJ1昇格を果たし、今頃は立ち位置がハッキリしているはずだったがそれも大きな不安感の中にゴクリと飲み込まれている。でも、それが大きな問題なのかどうか、取るに足らない問題なのかも判断できない。4月23日の中銀スタジアムではどんなことが起こり、どんな感情が湧いてくるのだろうか。
どのチームも中断期間にケガ人が戻るというプラス面はあったが、モチベーションとコンディションの維持が難しいなかでチーム力を向上させることには大なり小なりの苦労はあったはず。成功しているチームは多くないだろう。しかし、自粛による不景気をのさばらせるわけにはいかないし、チーム力向上も自粛中という訳にはいかない。プロサッカーチームに出来ること、サッカーで活力を取り戻して間接的であっても力になりたい。甲府一筋の石原克哉は「想像も出来ないようなことが起こった。僕らはサッカー選手である前に一人の人間。やらないといけないと思うことが多くある。そして、サッカーに対して気持ちが強くなった。明日はチーム活性化の火付け役としてハードワークしたい。懸命にプレーしている姿を見て欲しい。チームのために戦いたいし、それが誰かの活力や笑顔を引き出せれば嬉しい」と話す。
中断中のトレーニングマッチでは相手チームのサポーターに希望を与えるような結果が多かった。リーグ戦を1試合しか消化していないから希望も失望もないが、三浦俊也監督にとってのスティーブン・ジェラードがチームに居るのか、居ても誰になるかもまだ見えてこない。火星人のように目立つヒーローもいない。ただ、もう土俵には上がっている。大事は小事から始まるのだが、トレーニングマッチで見えた粗ばかりを論(あげつら)えてもプラスはない。ドル建ての日経平均が円建てとは違うように「サッカーの見かたはひとつではないのだよ」という部分を見せて欲しい。戦術云々だけでない、選手の内に秘める「想い」がエンジンになる。このエンジンなくして誰かに活力を分けることは出来ない。
ただ、戦術云々は無視できない。最後のトレーニングマッチとなったF東京戦は人を無口にさせる方法に、サッカーで贔屓チームが拙い試合をすることが効果的だということを教えてくれた。ボールにプレッシャーを掛けることが出来なければ、甲府は正しい目的のために間違ったことをしているチームになってしまう。今節は点を取ることも重要だが、ボールを奪う、奪い返すという部分で主導権を取りたい。三浦監督は「『甲府がよかったら勝った、甲府が悪かったから負けた』というように、自分たちが主導権を取るサッカーをしたい」と言う。在籍期間を見れば神戸のことは今の甲府のことよりも詳しい三浦監督。選手の特徴を知っているだけに戦い方のイメージは持ちやすい。「カウンターをやらせれば神戸の良さが出る。これはやらせない」(三浦監督)。守備一辺倒ということではない、攻守の切り替えや守備の連動など守備の質が問われるということ。そのキーマンが石原になる。彼の想い・運動量・闘争心がチームの活力の源泉になって11人が機能することに期待する。攻撃の面では結果が出ていないだけに不安要素が多いが、「相手の特徴からいくと点を取れるポイントはあると思う」と話す三浦監督の眼と選手の力を信じるだけ。嘆いたり祈りながら愛してきたチームの再スタート。信じることから始めたい。
以上
2011.04.22 Reported by 松尾潤
















