スカパー!生中継 Ch181 後03:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ2編
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16日に行われたテストマッチ横浜FC戦のハーフタイム。草津のロッカールームから地鳴りのような大声がコンクリートの壁を隔てた隣の記者室まで聞こえてきた。何事かと思い、ピッチ脇の通路まで出てみると副島博志監督の怒号が響き渡っていた。
草津は前半に2失点を喫してハーフタイムへと入っていた。指揮官はそのスコアに対して声を上げていたわけではなかった。起用された選手たちの消極的なプレーに堪忍袋の緒が切れたのだ。副島監督は「失点してチーム全体が下を向いてしまった。どんな状況でも自分たちのプレースタイルをピッチで出していかなければ今後のリーグ戦は戦えない」と振り返った。指揮官の喝は、再開へ向けて選手の気持ちを引き締める意味も込められていた。
開幕戦で栃木に敗れた草津はホーム開幕・愛媛戦で仕切り直しを図るはずだったが、震災によってそのまま中断期間へ入った。チームは1週間の活動休止期間を挟んで、練習を再開。メンバーを一度、白紙に戻してチームの再編成を行った。開幕からの「継続」よりも「変革」を求めた形となった。
草津は3日のテストマッチ新潟戦を皮切りに湘南、横浜FCと実戦演習を行い、再開へ備えた。その3試合では林勇介、永田拓也、古林将太の若手が抜擢され、ピッチに立った。3選手は今季草津へ加入した移籍組で、開幕時点ではまだ馴染んでいなかったが中断期間を挟んだことでチームにフィット。実力の一端を見せ始めていた。「コミュニケーションが取れてきたことで本来のプレーができるようになった。移籍組がフィットして、チーム全体が良くなっていく予兆が生まれた」(副島監督)。
中断期間でチームが“変わった”のは、昨季のワールドカップ中断期間と似ている。昨季、草津は開幕5連敗スタートとなり序盤で苦しんだが、ワールドカップ中断期間に劇的に変化。中断明けとなったゲームで福岡を撃破し絶好のリスタートを切ると後半戦では上位陣に匹敵する12勝を上げ順位を大きく上げた。草津は、24日の大分戦で初勝利を上げてチームを上昇気流へ乗せたい。
テストマッチ横浜FC戦(計1対4)で意地のゴールを決めた熊林親吾は「去年の中断期間はそれまでがどん底でチームに危機感があった。今年はまだ1試合しか消化していないが、昇格を目指すにはあれくらいの危機感を持ってリーグ戦へ臨まなければならない。開幕時期はチーム力に差はないので、気持ちの部分が重要になる」と再開へ向かう。
震災により開幕直後から約1カ月半にわたり中断したリーグ戦だが、メンタル的にも難しい状況の中、激しい戦いの火蓋は再び切って落とされる。主将松下裕樹は「再び開幕するという感じではなく、2試合目がやってきたという感じ。開幕戦では栃木に負けているのであの悔しさを忘れず、チームの勝利のためだけに戦う」と気持ちを高める。昨季中断明けに快進撃を見せた草津は、今季も再現を狙う。2011シーズンの快進撃は、アウェイ大分戦がスタートライン。中断期間に心技体ともに進化した草津が、大銀ドームでそのベールを脱ぐ。
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2011.04.23 Reported by 伊藤寿学
















