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【J2:第8節 札幌 vs 湘南】レポート:拮抗した試合を制した湘南が開幕2連勝を達成。札幌は2連敗となったが、湘南と互角の戦いを演じてみせた。今後の混戦を暗示するかのような一戦。(11.04.24)

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4月23日(土) 2011 J2リーグ戦 第8節
札幌 0 - 1 湘南 (16:04/札幌ド/11,734人)
得点者:68' 坂本紘司(湘南)
スカパー!再放送 Ch186 4/24(日)後09:30〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ2編
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キックオフからの数分は、互いにロングボールを蹴り合う展開に。およそ1か月半の中断期間を終えての最初の試合とあって、どちらも相手の新しい情報はあまり持っていない。互いに相手の出方を探りながらゲームを進めようという狙いだったのだろう。

しかし、開始から10分が過ぎたあたりから、お互いに狙いを持ってパスをつなぐようになる。これは試合が多少落ち着いてきたということも理由のひとつだろうが、やはり序盤にロングボールを蹴り合ったことで全体が多少間延びし、前を向いてプレーできる選手が増えたことが大きな理由だ。

そうして、どちらも中盤で左右にスムーズにパスを動かすようになり、チャンスが生まれ出す。札幌は1トップの18歳、三上陽輔が体を張ってボールをキープ。対する湘南の1トップ、佐々木竜太は三上とは対照的に前後左右、幅広く動くことで後方からのパスを引き出した。三上の武器は体の強さで、佐々木の武器はランニングスピードだ。

後半に入っても、同様の展開が続いていく。前出の双方の1トップが存在感を強め、相手のDFラインをより深く押し込んだことで互いに全体が間延びし、よりオープンな展開となる。

そこで視線を集めたのが両チームのブラジル人アタッカーだ。今季から加入し、この試合がデビュー戦となった札幌のアンドレジーニョはテクニックとスピードが売り。前半はなかなかパス回しに絡めなかったが、後半に入ってオープンな時間対が続くと、カウンターからスピードに乗ったドリブルで湘南守備陣を脅かした。そして、湘南のアジエルも後半に入ると一気にエンジンが入った。「相手のマークが厳しいのはいつものこと。でも、試合が動いた後半ならチャンスは増える」と話したように、後半は独特のリズムのボールタッチと広い視野を生かしたパスさばきで湘南の攻撃を牽引。「前半はアジエルのサイドを抑えることができていたが、後半はそこから崩されてしまった」と札幌の石崎信弘監督が振り返る。

そうしてほぼ互角の展開なまま時計を進めた試合だったが、唯一かつ試合を決める得点を奪ったのはアウェイの湘南のほうだった。68分、敵陣でボールを奪うとシンプルにアジエルに預け、ここを起点に佐々木が右サイドを突破。その折り返しを坂本鉱司が頭で押し込んだ。

その後、札幌は砂川誠、ブルーノらを投入して同点を狙いに行くも、湘南は狡猾に三上をストップした大井健太郎のクレバーな守備を中心に、フィジカルコンタクトに強さを持つハン・グギョンも的確なカバーを見せるなど、しっかりと札幌の猛攻を跳ね返した。そしてマイボール時に相手の激しいプレスを受けても、素早いパスワークでうまくかわしてみせたのだ。5分という長いアディショナルタイムも経て、試合は0−1のスコアでタイムアップの笛を聞いた。

さて、あらためて試合全体を振りかえってみると、内容的にはほぼ互角に近い内容だったと言っていい。ロングボールと相手FWの存在感により、どちらも全体が間延びした時間が多かったが、それをもってして守備が乱れることはほとんどなかった。そして、札幌も湘南もアグレッシブにパスを動かしていた。

正直に言うと、もう少し内容に差が出るのではないかと予想していた。前節、湘南が岡山に5−0で大勝したのに対し、札幌は愛媛に0−2で敗戦。内容も悪かった。そして、中断期間にJクラブとの練習試合をいくつもこなした湘南に対し、札幌は立地の関係で札幌U−18や地元大学としか練習試合ができていない。そうしたことを考えると、湘南のほうが勢いを持ち、いい準備ができていて、このリーグ再開初戦を優位に進めるだろうと勝手に予見していた。しかし、始まってみるとほぼ互角の展開だったのである。

その部分について湘南の反町康治監督は、「どっちに転んでもおかしくないゲームだった」とした上で次のように話す。「札幌さんの場合は1か月くらい同じくらいのレベルのチームとの試合ができなかったようなので、ゲームフィーリングだったりコンタクトフィーリングたっだりとか、もしくはゲーム体力の部分で後半は我々の方が動けていたと思うので、そういったところが少しずつ自分たちのほうに有利に動いたかな」。そして「怖い存在になると思っている」とも札幌を評した。札幌を率いる石崎監督も「今日のプレーをベースに改善していけば、もっともっといいサッカーができると思う」と前を向く。

開幕から2連勝を果たした湘南と、2連敗の札幌。だが、その直接対決ではプレーレベルの差はあまり感じられなかった。混戦J2を象徴したような、この日の一戦だった。

以上

2011.04.24 Reported by 斉藤宏則
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