4月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第7節
清水 1 - 0 福岡 (14:04/アウスタ/11,025人)
得点者:80' 大前元紀(清水)
スカパー!再放送 Ch180 4/24(日)深02:00〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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ゲームプラン通りに試合を進めていたのはどちらかと問われれば、清水サポーターであっても迷いなく福岡だったと答えるだろう。後半35分に試合が動くまでは、決定機の数や質でも福岡が上回っていた。だが、発展途上の新生チームである清水にとっては、内容以上に結果が重要なホーム開幕戦。それだけに苦しい展開の中で勝点3を掴めたことは、本当に大きな収穫だった。
とくに前半は、清水が精彩を欠き、福岡のペースで試合が進んでいだ。清水が予想していたよりも、福岡がDFラインを高く保ち、前から果敢にプレッシャーをかけてきた中で、清水のほうには選手間の距離が遠くなるという悪癖が顔を出し、ボールを受ける側の動きも少なくなってしまう。そのため「パスコースがそこしかないし、パスも単純なので、出しますよという感じで出したところに向こうは待っている。それだと相手は簡単に守れる」(高原直泰)という状態。現状の清水の力がこんなものではないということは、これまでのトレーニングマッチを見ているサポーターにもわかっているだけに、見ていて非常に歯がゆい前半の内容だった。
初めてアンカーに入った村松大輔が、早い時間に左足首を痛めて思うように動けなかった影響もあるが、清水には堅さの目立つ選手が多く、それがボールタッチや反応速度、思い切りの良さなどを阻害しているように見えた。その原因が、久しぶりの公式戦での緊張感なのか、結果が出ていないことによる自信のなさなのか。いずれにしても、そうしたナイーブさは、できるだけ早く克服しなければならないだろう。
一方、福岡のほうは、迷いがない分、思い切りの良さが目立った。どこでどんなタイミングでボールを奪いに行くかという面でも、奪った後でどう展開するかという面でも、狙いが明確でチームの意思統一もできている。そのため、高い位置でボールを奪って素早くゴールに迫るという狙いも何度か形になり、決定機もいくつか作れていた。
そのためハーフタイムでは、ゴトビ監督が選手たちに激しく檄を飛ばし、ケガの村松に代えて、山本真希を投入。その効果は、後半に入って少しずつ表われ始めたが、立ち上がりではカウンターから福岡が続けざまに2度の決定機を作り、簡単には流れを渡さない。
そこで清水は、後半22分に小野伸二に代えてアレックスを入れ、システムも4-4-2に変えてさらに修正を図り、時間が経つにつれて少しずつリズムが良くなっていった。しかし福岡としても、それでも我慢強く戦いながら、ホームで勝点3が欲しい清水に焦りからスキが生じてくるのを待っていた。
そんな緊迫した流れの中で、試合を決めたのが大前元紀の右足だった。後半34分に福岡のDFが危険な位置でのハンドを犯し、ペナルティエリアのすぐ外、左寄りの位置でのFKを獲得。ここで、絶対に自分が蹴るんだという意志を強く出しながらボールをセットしたのが大前。距離が近い分、壁の上を越えて落とすのは難しい位置だったが、大前のキックは難なく壁の上を越えて、GKも一歩も動けないニアサイド上部に突き刺さった(ゴールは35分)。
今季は居残りで一人黙々とFKの練習を続けてきた大前。だからこそ、「あのへんだったら自信を持って蹴れる」という精度が身につき、値千金の今季チーム初ゴールにもつながった。
その後は福岡が捨て身の反撃に出るが、アディショナルタイムでの城後寿の決定的なヘディングが上に外れるなど、フィニッシュの精度を欠いたことは、この試合で表われた最大の課題。その後の猛攻も、清水のDF陣が身体を張ってしのぎ、何とか1-0で逃げ切って、今季初めての勝点3を手にした。
清水にとっては、多少しょっぱい後味の勝利ではあったが、ゴトビ監督は「若いチームが成長するためには、少しの運も必要」とつねづね語っている。どんな勝ち方であっても、勝つことによってチームに自信と余裕が生まれ、それによってプレーの質や精度も上がり、チームの完成度は高まってくる。そうした好循環を作ることが、今は何より大事な時期であるだけに、この1勝の価値は本当に大きかったと言える。
もちろん、同じことは福岡にも言える。惜しくも勝点をつかみ切れなかった中でも、試合後の選手の声には頼もしさが感じられた。「うちは個で打開できる外国人がいるわけでもないし、ベタ引きで守ってもそこから相手のゴールまで行く能力というのは足りない。だから、高い位置でボールを奪って、人数をかけて攻撃するという狙いは明確になっている」(中町公祐)と、チーム全員が迷いなく同じ方向を目指し、とことんハードワークする覚悟を持っている。
実際、清水よりも自分たちの志す形ができてチャンスも作れていただけに、どんな形でも早いうちにひとつ結果を出し、J1の舞台で進むべき方向性に間違いがないことを確認したいところだ。
以上
2011.04.24 Reported by 前島芳雄
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