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【J2:第14節 京都 vs F東京】プレビュー:紫と赤の「23番」に勝負を託す。いざっ、F東京「日の丸砦」を西京極で崩し切らん!(11.05.28)

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5月28日(土)J2 第14節 京都 vs F東京(16:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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第14節、西京極にタレント軍団・F東京を、いよいよ迎える。J2で日本代表を在籍させているチームはここだけである。なんとしてもこの壁を破りたい。

前節、京都は北九州に対し、苦汁を嘗める結果に終わった。71分に安藤淳が退場(今節出場停止)。中村充孝を守備的MFに置き、前線にドゥトラを投入、両サイドに中山博貴、加藤弘堅を送り出した。
前々節の富山戦で退場者(秋本倫孝・今節出場可能)を出した時と同じ3−4−2で、アップダウンの激しい両サイドをリフレッシュさせ、前線に突破力のあるドゥトラという意図だ。中盤の中村充のボール奪取から攻撃への糸口も何度か掴んだ。一人不足していたが、充分に勝負できる態勢を整えてはいたのだ。だが、徐々に北九州のロングボールに押込まれていった。
この試合で今季初めて、京都は足が止まった。これまで、練習試合を含め「プレーを止めない」「動くこと」を柱にしていたチームが、終盤、足がとまったのだ。大木武監督はその要因について「フィジカルの問題ではないです。ひょっとしたらメンタル的にしんどかったのかも知れません」と話したが、本当にその様に観えた。

苦しい時に走る、疲労も溜まっているはずなのに足が前に出る。これは「気持ちの為せる業」だろう。京都は「一人足りなくて」終盤に足が止まったのではなく「勝利への確信」が持てなくなったから、力強い、気持ちの入った走り出しにはならなかったのだろう。確固たる「勝利への確信」を持てれば、北九州を押し込むことも可能だったはずである。
では、「勝利への確信」をチームに植え付ける者は誰か―。本当は11人全員であるのだが、今節、敢えて「背番号23」、に全てを託してみたい。

「これが実力だということやと思います」。23番・中村充孝は、結果の出ていない状況について、こうコメントした。
弱冠・二十歳なれど京都の司令塔。「相手を手玉にとる」という言葉がぴたりと当てはまる個人技はただ、脱帽の一言。勝利の鍵を強く握る、いや、それ以上、勝利の鍵そのものとも言える選手だ。だが、「今季、勝つためのプレー、ゲームを組み立てるだとかそういったプレーを求められているけど、出来ていない。まだ絶対的な存在になり切れていない」と悔しさ口にする。
「勝つためのプレー」。北九州戦で彼がそれを実践し、チーム全員に「勝利への確信」を植え付けられていれば違った結果を引き寄せられていただろう。勝負を背負うとは「敗戦の責任を背負わせる」ということも含まれる。だが逆の、「勝てれば手柄全て持っていけ」という意味だってある。負ければ何も得られない、だが「勝てば全てが与えられる」。それこそが勝負の世界。そこに目を背けてはプロではやっていけないはずだ。
ディフェンスが中盤へのつなぎに苦戦をしていればボールをもらいに行く、つなぎが安定すれば前で勝負所を作り出す、もちろん守備もこなす。それが「ゲームを作る」ことで、そこから「勝利への確信」が生まれれば、勝負への「勇気と粘り」も自然に出て来るだろう。それが、私の「絶対的な存在」という解釈だ。
敢えて勝負を託したい。勝てば、その称号も自負も自信も全て、勝点3と共に掴めば良いのである。

対戦相手のF東京。J2最高のタレント軍団。平山相太、高松大樹などケガ人もいるが、個の能力は頭抜けている。
特筆すべきは日本代表DF・今野泰幸と、北京オリンピックやフル代表にも名を連ねた森重真人、そして、来年のロンドンオリンピックで正GKの呼び声高い権田修一といった守備陣だ。F東京ゴール前に立ちはだかるこの「日の丸砦」を京都の久保裕也、ディエゴ、そして、中村充のトライアングルがどう攻略するかが、今節の見所となる。つまり、京都としては「どれだけ『日の丸砦』前にボールを運ぶか」ということになるはずだ。
砦にボールを運び、そこで「何か」を起こす、ということである。ドリブルなのか、サイド攻撃なのか、パスワークなのか、或いはロングボールなのか、それは状況次第。そこで何かを起こせば即決定機だ。
京都は、この「日の丸砦」攻略に向け、何度、ボールをゴール前に送れるか、そして、ゴール前の3人がどんなチャレンジを見せるのか。そこを勝負所に出来れば、シンプルにゲームを楽しめるのではないか。

ぜひ、西京極へご来場を。勝負を託す選手も、勝負所も絞って、この決戦を楽しんで下さい。キックオフからタイムアップまで2時間の勝負。その終了時、「歓喜と感動」を味わうか、それとも「目を覆いたくなる現実」を突き付けられるか―。感情を爆発させてくれる決戦を、一緒に体感できる西京極スタジアムへ。そしてぜひ、京都の背中を押して下さい。

以上

2011.05.27 Reported by 武田賢宗
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