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【J2:第15節 鳥取 vs 京都】プレビュー:得点力不足に悩むチーム同士の対戦。いつも以上に先制点の持つ意味が大きい一戦に。(11.06.05)

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6月5日(日)J2 第15節 鳥取 vs 京都(13:00KICK OFF/とりスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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14節終了時点の8試合でリーグ最少の4得点しか奪えていない鳥取と、ワースト2位タイの5得点の京都。鳥取は4試合、京都は6試合未勝利のトンネルから抜け出すために、どのようにゴールへの道を切り開くかが、勝敗を分けるポイントになるだろう。

鳥取は前節、東京V相手にアウェイでスコアレスドロー。相手の不調に乗じて、特に前半に多くのチャンスを作ったものの、決められないまま90分間を終えた。ただしこれまでは、敵陣に侵入する回数の割に、ゴールに近づいてからの仕掛けの物足りなさなどで、良い形でシュートまで持ち込めないことが多かった。それと比べれば前半の出来はまずまずで、得点力の改善につながりそうな気配は見えたと言っていい。
中断明けから4-3-3を採用しており、前々節の水戸戦は得点力アップを目指して4-4-2で臨んだが、前半に先制点を奪った攻撃面のプラス以上に、後半にピンチの連続となった守備面のマイナスが大きかった。これを受けて4-3-3に戻した前節は攻守のバランスを取り戻しており、今回も同様のリズムを保って主導権を引き寄せたいところだ。

京都は、1-4で大敗した前節のF東京戦は、相手の攻撃を抑えきれなかったことが敗因には違いないが、チームが目指しているスタイルを考えれば、1得点に終わったことの方に、これまで同様の課題を残した。1-3で迎えたハーフタイムに大木武監督は「3点を取られたら4点を奪いにいくぞ!」と指示を送ったが、先に4点目を奪われて出鼻をくじかれ、結局後半は無得点に終わっている。
この試合後に大木監督は「やられると、止まってしまうような感じ。少し沈んでしまうところがある」と、メンタル面の影響について語っている。京都の攻撃でポイントになるのは、後方から前線に飛び出していく動きだが、なかなか勝てない焦りも影響してか、良いタイミングでのアクションができていない。結果的に全体が前がかりになったタイミングでボールを奪われ、相手と同数、あるいは数的不利の状況でカウンターを浴びる場面が頻発している。

鳥取の狙い目は、まさにここ。攻守の切り替えの早さは、松田岳夫監督が昨年の就任以来、徹底して植え付けてきたチームの特徴の一つで、ボール奪取後の素早い攻撃への切り替え→ショートカウンターは、これまでのJ2でも多くのチャンスを生み出してきた。服部年宏も「守備のバランスは戻ってきているので、ショートカウンターで前に出ていくことができれば、京都には効くと思う」と語っている。8試合でリーグ3位タイの5失点と守備は安定しているだけに、先制することができれば、試合を優位に運ぶことができるだろう。

ただし京都の狙いも、そんな堅守を打ち破ることにあるはず。高い位置からプレッシャーをかけていく鳥取の守備網を破ってチャンスを作り、ゴールを奪えば、この試合の勝利に近づけるだけでなく、今後への勢いも得ることができる。2月22日の練習試合では、ショートパスを小気味良くつないで鳥取のプレスを空転させ、主力同士が対戦した45分間だけで5-0と圧倒した。両チームとも現在は状況が大きく異なるとはいえ、鳥取の選手・スタッフには強烈な記憶として残っており、松田監督も「これまでの(リーグ戦の)内容を見ると悪くはないし、結果がついてきていないだけ。非常に力のあるチーム」と警戒している。

鳥取が先制すれば、京都の焦りにも乗じて堅守速攻の威力が増すだろうし、京都が先制すれば、攻撃的スタイルの覚醒につながる可能性は十分。勝利から遠ざかっているチーム同士の対戦ということもあり、いつも以上に先制点の持つ意味が大きい一戦となりそうだ。

ちなみに、松田監督と大木監督は1961年生まれの同い年で、大学時代から交流があり、卒業後はそろって富士通(現川崎フロンターレ)入り。松田監督が先に現役を退いて指導者の道に進み、のちに大木監督も指導者となってからは、今回が初めての対戦となる。交代枠の使い方やシステム変更の可能性も含めて、お互いをよく知る両指揮官の采配も注目ポイントと言える。

以上

2011.06.03 Reported by 石倉利英
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