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【J2:第15節 富山 vs 熊本】レポート:富山の星が殊勲の一撃!上位から勝点1を奪って連敗ストップ。熊本は負けない底力みせるも逆転まで至らず。(11.06.05)

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6月4日(土) 2011 J2リーグ戦 第15節
富山 1 - 1 熊本 (17:04/富山/2,390人)
得点者:28' 森泰次郎(富山)、77' 片山奨典(熊本)
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富山が今季初出場・初先発だったMF森泰次郎の殊勲のゴールで上位チームから勝点1を加算した。地元出身19歳のプロ初得点。スタジアムは沸き、途中交代でピッチを退く際にも大きな拍手がしばらく続いた。目に見えるかたちで記された若者の一歩はチームにとっても成長の証といえる。「今季最悪の内容だった前節の分を取り返したかった。ひた向きで動きのあるゲームができた」と安間貴義監督。連敗も2で止めて再び歩を進めた。

富山はアンカーの森に加え、負傷したDF足助翔に代わってルーキー松原優吉も初出場・初先発。熊本は開始30秒、松原が「緊張して足が止まっていた」という隙を突き、FW長沢駿が裏に抜けてGKと1対1の絶好機を迎えた。シュートが左に外れて富山は最悪の事態を免れたが、その後しばらくの間、出足の鋭い相手に押し込まれた。
「熊本は立ち上がりに勢いがあるので覚悟はしていた」(安間貴義監督)という劣勢をしのぐと、20分ごろからはリズムをつかんでチャンスを作り始めた。そして28分、初めて得たCKから森が先制点を挙げた。こぼれ球をダイレクトに振り抜き、グラウンダーのミドルシュートをゴール左に沈めた。

それからは両チームともコンパクトな布陣を保って中盤で競り合う。富山は相手の攻撃のキーマンとにらんだ左サイドバックの原田拓を、MF大西容平に厳しくマークさせた。自陣からの起点となるパスを封じ、逆サイドからの攻め上がりをも抑えることに成功した。センターラインではトップ下の黒部光昭と森が、相手のエジミウソンとファビオに対応。「経験の浅い選手もいたが、両サイド、中央のラインでそれぞれが自分の役割に集中できる状態を作ることができた」と安間監督は振り返った。
熊本の高木琢也監督は「富山の[3−3−3−1]のウイークポイントを突こうという気持ちが強すぎて足が止まっていた」と言う。サイドチェンジをインターセプトされるなど大きな展開を交えることができず、相手の望む局地戦での攻防を余儀なくされた。

熊本は後半、同点を狙って攻撃の圧力を上げる。ボールを保持しながら、途中投入されたDF片山奨典のドリブルでの仕掛けや、長身の長沢を狙ったパワープレーで攻め続けた。それが同32分にようやく実る。右サイドで起点をつくり、DF市村篤司がロングランで突破。クロスはDFがクリアし切れずファーサイドに流れ、詰めた片山が蹴り込んだ。
熊本は一気に逆転を狙ってFW宇留野純を投入し、原田をアンカーに上げるなど布陣変更も行った。しかし逆に攻めたのは富山。同40分から終了まで立て続けにチャンスを作った。アディショナルタイムにはDF池端陽介からのロングパスで抜け出したMF朝日大輔が狙ったが、シュートはわずかに左にそれて勝ち越すことはできなかった。

熊本は連続負けなしを6試合に伸ばしたが、全9戦で引き分けが4試合とやや多い印象。富山も5試合ぶりの勝利を逃し、大西は「勝つチャンスのあるゲームができているが勝ち切れていない。まずは1つ勝たなければいけない」と話す。両チームとも「勝ち切れなかった」という反省を踏まえて次戦に向かう。富山は自分たちが目標とする13位に現在位置する水戸との対戦。熊本は昇格を争うであろうFC東京とぶつかる。当面の敵に対して譲れない戦いが待っている。

以上

2011.06.05 Reported by 赤壁逸朗
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