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【J1:第15節 鹿島 vs 甲府】レポート:カシマスタジアム再開初戦で意気込む鹿島を沈黙させるアディショナルタイムの決勝弾。甲府が敵地で勝点3をもぎとる(11.06.16)

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6月15日(水) 2011 J1リーグ戦 第15節
鹿島 0 - 1 甲府 (19:03/カシマ/7,810人)
得点者:90'+2 ハーフナーマイク(甲府)
スカパー!再放送 Ch308 6/16(木)後08:00〜
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ゴールが決まった瞬間、甲府・三浦俊也監督は何度も右手を体の前で振り、渾身のガッツポーズで虎の子の1点が入ったことを喜んだ。それは、アディショナルタイムでの得点。決めたのはエースFWのハーフナー・マイク。となれば自然と集中力も高まる。最後のプレーで岩政大樹が渾身のヘディングシュートを外すと試合終了を告げるホイッスルが鳴り響く。ミッションコンプリート。甲府の選手たちは肩を抱き合って健闘を讃え合った。
「引き分けやむなしかなと思いましたが、最後はよく、本当に決めてくれたと思います」
三浦監督自身、初めてのカシマスタジアムでの勝利に感慨もひとしおの様子だった。
 
それというのも、イメージ通りの試合運びができたからだろう。試合前、三浦監督はひとつの予想を立てていた。
「鹿島は震災後、久々のこのスタジアムでの試合ということなので、非常に厳しい試合が予想されました」
確かに、鹿島の選手たちは予想以上に早く復旧できたことにより、再びカシマスタジアムで試合ができることを喜び、「勝利で恩返ししたい」(小笠原満男)と意気込んでいたのだ。実際、試合は鹿島が主導権を握ることで推移する。「15分くらいまでの間に2、3本、なんとなく危ないなと思われる場面がありました」(三浦監督)というように、興梠慎三がペナルティエリア内で立て続けにシュートを2本放つなど、早々に得点機をつくった。しかし、鹿島はそのチャンスを生かせなかったのである。
「15分、20分を過ぎてからはこちらもボールを持てるようになり、守備意識も崩れずにゲームも安定してきました」(三浦監督)
「ただ、30分過ぎからは相手が我々のやり方に慣れ始めて、徐々に対策というか対応できるようになってきて、なかなか回数は減っていました」(オズワルド・オリヴェイラ監督)
時間に多少のズレはあるものの、両監督ともに感じていた内容は同じもの。鹿島は右サイドから攻撃を仕掛けていたが、シュートに至る回数は徐々に減り、むしろ右サイドに片寄った攻撃は相手の罠にはめられた感さえあった。前半の終わり頃から痺れを切らした野沢拓也が左サイドに開き、増田誓志のサイドチェンジや新井場徹のオーバーラップを促したものの、甲府の守備を揺さぶるまでには到らなかった。

前半を乗り切った甲府は、後半に入っても思惑通りに試合を運ぶ。62分、左サイドで守備に追われて疲弊した永里源気に代えて片桐淳至を投入。しかし、永里のポジションに片桐を入れるのではなく、柏好文を左へ回し、片桐は右サイドへ入った。その意図を問われた三浦監督は、西大伍をケアするためだったと明かす。
「内山にだけ守備のストレスをかけたくないと考えた時に、片桐よりは柏のほうが、そういう運動量というか守備の部分でも期待できるかなと思いました」

この交代が当たる。71分には片桐の突破に逆サイドの柏がダイビングヘッドで合わせれば、75分にも大きな展開からハーフナー・マイクが落としたところに阿部吉朗が飛び込むなど、前半には見られなかったチャンスをつくっていく。鹿島が交代選手を入れるたびに、どうやって点を奪うのかが不明瞭になっていったのとは対象的だった。
そして、それが結実したのがアディショナルタイム。右サイドのスローインから片桐、ハーフナーと渡ったボールがゴールへと吸い込まれる。守りを固めて少ないチャンスをものにする。まさに、してやったりの試合運びだった。

ようやくカシマスタジアムに戻ってきた鹿島だったが、再開初戦を勝利で飾ることはできなかった。しかし、試合が開始してからしばらく経つまで、スタジアムに詰めかける客足は絶えることがなかった。ホームでの敗戦にも関わらず、ゴール裏から選手に贈られたのは温かいエール。
「次こそは」
興梠は悔しさを正面から受け止め、次の試合へぶつけようとしていた。
次のホームゲームは18日の磐田戦。リベンジの機会はすぐにやってくる。

以上

2011.06.16 Reported by 田中滋
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