今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第18節 千葉 vs 栃木】プレビュー:首位争いをする2チームの直接対決。『魂』で戦う千葉はバリエーションのある攻撃で栃木の堅守を崩し、相手の勢いを断つ守備をしたい。(11.06.26)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月26日(日)J2 第18節 千葉 vs 栃木(19:00KICK OFF/フクアリチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch184 後06:50〜
豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!
----------

前節(第17節)の横浜FC戦は、先制しながらも試合終了間際の失点で引き分けた千葉。1しか取れなかった勝点は第17節終了時で23。栃木は北九州に2−1で勝って勝点を千葉と同じ23に伸ばし、得失点差は千葉の+9に対して栃木が+10のため、栃木が首位に立って千葉が2位に後退と順位が入れ替わった。首位争いをする2チームの今節の直接対決は、勝てば勝点3以上の収穫を得られる一戦だ。

千葉は、前節はFW深井正樹のお膳立てでFWオーロイが第8節以来のゴールをあげたが、試合を通してオーロイの動きや彼へのロングボール、オーロイが競ったあとのセカンドボールを横浜FCにしっかり対応されて苦戦した。横浜FCの出足の鋭いプレッシャーを受け、「前半の途中からトーレ(オーロイのニックネーム)にシンプルにロングボールを入れて、そこからサポートするというハッキリとしたプレーをするように指示した」(千葉のドワイト監督)が、ロングボールの精度を欠いて横浜FCの思うツボにはまった。

それは選手も感じていたようで、試合後のMF米倉恒貴は「監督がトーレを使えと言っても、100パーセント使えというわけでもないと思う。選手が自分たちで判断して、状況によってはパスをつないで後ろからサッカーを作ることも必要」と話した。オーロイが累積警告で出場停止の今節は、代わりに誰がスタメンに入るにしても、縦に速く長いボールを入れる攻撃とディフェンスラインからパスをつなぐ攻撃を使い分けることが必要だ。そうでなければ、前節は1失点したものの、FWリカルド ロボからスタートする連動性の高い激しいプレスも奏功して第14節徳島戦は4−0、第15節水戸戦は0−0、第16節湘南戦は2−0と3試合連続無失点の栃木の堅守は崩せない。実際のところ、千葉は6月22日の午後練習ではボールスピードを意識し、速いパス回しの中で前を向いてフィニッシュまで持ちこむこと、ボールを持ち運ぶことで相手を引き寄せ、相手が食いついてきたところを生かして展開することをポイントにしていた。

第17節終了時では失点数がFC東京、鳥栖、熊本の8に次ぐ9(湘南、札幌、鳥取と同数)と堅守が注目される栃木だが、得点数はリーグ最多の千葉の20に次ぐ19と攻撃力も高い。前節は2人揃って得点した、スピードのあるリカルド ロボと高さのあるFW崔根植はいずれもプレーがパワフルで破壊力十分。栃木は千葉が苦手なカウンター攻撃、サイドからの速い仕掛けが得意なため、千葉は不用意なボールの奪われ方は避けたい。さらに、栃木には射程距離の長いブレ球のFKを蹴る左サイドバックのDF那須川将大、技巧派のプレースキッカーのMF高木和正がいて、セットプレーでの得点も多い。千葉に今季4得点のDF竹内彬がいれば、栃木には今季3得点のセンターバックのDF渡部博文がいる。セットプレーの攻防も勝敗を分ける大きなポイントになりそうだ。

6月22日の練習後の深井は「どうやって点を取るかも大事だけど、もったいない失点が続いているので、相手に点を取られないことも大事だと思う」と攻撃よりも守備を意識した発言。前節は終盤に横浜FCに押し込まれたところで流れを断ち切れず、千葉のMF佐藤勇人は「ペナルティエリアの中での守備が続くとピンチが増える。ボールをラインの外に出すなりして、相手の陣地でオーガナイズした守備をするように戻さないといけない」と反省したが、それは今節にもいえる。「勝てば順位をひっくり返せる」(佐藤勇)だけに、米倉は千葉の選手の想いを代表して語るように「勝てば大きいし、負けても大きい。『魂』で戦います」と言い切った。千葉には相手に競り勝つ『魂』の強さを見せてほしい。

以上

2011.06.25 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着