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【J1:第18節 清水 vs 仙台】プレビュー:ホームでの課題を克服したい清水と、開幕からの無敗タイ記録がかかる仙台。メンタル面がより重要となる5連戦の最後に、清水はホームの意地を見せられるか(11.06.26)

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6月26日(日)J1 第18節 清水 vs 仙台(18:30KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ホームでなかなか良いサッカーができない清水が、今季いまだ無敗で勢いに乗る2位・仙台をアウスタに迎える一戦。これまでの開幕から無敗の最高記録は13試合で、仙台にとって今度が13試合目。昨年清水が作った開幕10戦無敗という1ステージ制での新記録はすでに破られているが、その清水が仙台に初黒星をつけることができるのか。清水の選手たちにとっては、本当に意地の見せどころになる。

今年の清水にとって、今最大の課題になっているのは、試合内容・結果ともに、ホームで良い戦いができていないことだ。ここまで4勝4分4敗(10位)のうち、ホームでは2勝1分3敗。アウェイ(2勝3分1敗)よりも負けが多いだけでなく、試合内容や選手のパフォーマンスという意味でも、ホームのほうが見劣りするゲームが多いのは大きな問題だ。
「ホームでは勝つのが当たり前というイメージを作り、それを楽しみに毎回サポーターがアウスタに来てくれるようなスタジアムにしたい」と開幕前からつねに語っているゴトビ監督が、今いちばん頭を悩ませているのもこの部分だ。
来日して半年しか経っていないアメリカ育ちの指揮官にとっては、なぜホームで戦うときのほうが選手がプレッシャーを感じてしまうのか、どうにも理解できないようだ。もっとも……長く清水を観ているサポーターや筆者にも、なかなか答えの出ない疑問ではある。
したがって、わずか中3日で原因を見つけて改善するというのは難しい。だとすれば、あとは選手たちのプライドに期待するしかない。もちろん、どの選手も「ホームではつねに勝たなければいけない」と繰り返しており、勝ちたいという気持ちは非常に強い。それをプレッシャーに感じてしまうのか、逆にポジティブなエネルギーに変換できるのか。清水サポーターにとって、この試合最大の注目点と言える。

清水のチーム状況としては、このところ良いプレーを続けてきたボスナーが警告累積で出場停止となるのは痛いところ。空席となったセンターバックにはアンカーの平岡康裕を下げる可能性が高く、だとすればアンカーを誰にするかが大きなポイント。U-22日本代表の村松大輔は、試合前日(25日)に帰国したばかりで練習には合流できていないが、2試合とも出番がなかったため強行出場させる可能性もある。
ただ、村松を使わない場合には、有力候補の枝村匠馬に左膝痛があって出場微妙であるため、練習では山本真希の起用も試されている。リーグ戦では7試合出番のなかった山本真だが、「球際で負けなければ失点もしない」と身体を張ったプレーをするべく闘志満々。彼が出ても出なくても、その言葉通りまずは球際で負けないことが、自分たちのペースで試合を進めるためにも絶対に欠かせない。
その他のポジションに関しては、多少の変化があったとしても、すでに試したことのある形になるだろう。得点力に関しては、高原直泰やアレックスが好調で、高い決定力を見せている。太田宏介と辻尾真二の両サイドバックも積極的な攻撃参加で貢献しており、自分たちのリズムで戦うことさえできれば、点を取る力は十分にあるだろう。

一方、仙台はここまで6勝6分0敗で、前節を除けば勝った試合もすべて1点差と抜群の勝負強さを発揮している。やはりホーム、ユアテックスタジアムでの強さが光るが、アウェイでも2勝4分と粘り強い戦いを続けている。また、前節はホームで甲府を圧倒し、4-0の大勝。第15節でもG大阪から主導権を握る戦いを見せており、ゲームを支配する戦い方という意味でも自信を深めている。
12試合でわずか9失点というリーグ1の堅守に加えて、柳沢敦や松下年宏が調子を上げてきた攻撃陣も層が厚くなり、エースの赤嶺真吾も絶好調。結果によって裏打ちされる自信をベースに、サッカーのクオリティという面でも着実に向上させてきている。
連戦やデイゲームの疲れは当然あるだろうが、今の仙台には、それをものともしない精神的な充実度がある。そんな相手から勝利を得ることは、やはり容易なことではない。

それでも清水にとっては、絶対にホームの意地を見せなければいけない戦いであることは間違いない。と同時に、これまで以上にメンタル面が重要になる戦いでもある。「集中して良い入り方をすることがまず大切」(小野伸二)という言葉通り、立ち上がりから仙台を上回る気迫で主導権を握ることが、まず清水に求められるところ。そして、終盤での仙台の粘り強さにも臆することなく、今度こそ内容と結果が伴ったゲームをアウスタで見せてほしい!

以上

2011.06.25 Reported by 前島芳雄
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