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今週末もぐずついた天気が予想されている。またかと思ってしまうほど今年の北九州のホームゲームは雨が多いのだが、木村祐志は「雨は好きですよ」と涼しい顔。三浦泰年監督も「雨でも本城はピッチは本当にいいんだよ」と笑顔を浮かべた。
北九州は誰に問うてもピッチコンディションに対する不安は聞こえてこない。それもそのはずで、3月6日の第1節千葉戦を除けば、悪天候のホームゲームは2勝1分で負けがない。そもそもホーム6試合中、ピッチが雨に濡れすぼっていた試合が3試合、霧に包まれた試合も1試合あり、悪天候には慣れっこになってしまっているというのもある。その結果、北九州はスリッピーなピッチ状況でもゲームをきちんと組み立てられ、一方でアウェイ側は慣れない環境に足が止まる―。地の利を最大限に生かせる試合が「雨の本城」なのかもしれない。
前節の北九州はアウェイで栃木と対戦。試合開始直後に失点し、安田晃大のプロ初ゴールで一度は追いついたものの追加点を許して1-2で惜敗した。最初の失点後に大きく崩れなかったのは収獲だったが、出場停止だったDF福井諒司の穴を埋められず、ディフェンスの甘いところを突かれてしまった。
今節の対戦相手はリーグ3位の得点数を誇る草津。守備陣に隙があれば萬代宏樹やラフィーニャにかき回されかねない。重要になってくるのは草津の攻撃の最初と最後。切り替えの早い草津の攻撃を少しでも遅らせ、フィニッシュの場面では自由にシュートを打たせないようにしたい。
最初の場面では長野聡が気を吐く。「前戦からの守備が自分のストロングポイント。攻撃の芽を摘んでもたつかせたい」。本職がDFの長野がハードワークすることで攻撃のスタートで躓かせられればディフェンスも楽になるはずだ。そして最後のところ。復帰する福井をはじめ、宮本亨、桑原裕義の3選手がスペースを埋めたり、局面で体を張ったりして得点力のある草津の前戦を封じたい。試合を重ねるごとにこの3選手の動きはあうんの呼吸とでも言えるほどにぴったりと合ってきている。福井は「イージーミスをなくして、集中する部分は集中しないと。暑さもあるし」と気合いを入れた。
一方で草津は苦しい試合運びになるかもしれない。仕掛け役の熊林親吾が累積警告で出場停止。攻撃の重要なオプションを欠くことになり、好調を支える得点力に翳りが出てくればアウェイで勝点を得るのは難しい。守備陣は8試合続けて失点を喫しており、正念場の一戦となる。
ところで北九州・三浦泰年監督はJ1神戸に在籍していた03年に現役引退しているのだが、当時の神戸を率いていたのが草津・副島博志監督だった。三浦監督は副島監督の人柄について問われると「尊敬する人。誠実でまじめで、しっかりとしたサッカーの考え方があるし、育成に対しても理解がある。サッカーの根本であるハードワークを植え付けている」と敬い、今節を「楽しみな試合だ」と話した。
現役引退から8年を経て、今度はともに指揮官として対戦する。北九州も草津も成長中のチーム。両監督の采配や育成中の選手たちのパフォーマンスにも注目したい。
もちろん今年の陰の引き立て役「雨」の行方にも目は離せまい。
以上
2011.06.25 Reported by 上田真之介













