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【J2:第2節 京都 vs 熊本】レポート:先制した熊本が持ち前の堅守を発揮して勝利を収める。京都は前半の勢いを結果に生かせず。(11.06.30)

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6月29日(水) 2011 J2リーグ戦 第2節
京都 0 - 1 熊本 (19:04/西京極/4,015人)
得点者:59' ファビオ(熊本)
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タイトなスケジュール、気温31度の中、行われた第2節は、一瞬のチャンスを決めた熊本が噂通りの堅守を披露し逃げ切って勝点3を挙げた。

京都が前線左に駒井善成を初先発させ、熊本はトップ下に武富孝介を起用、中盤左に西森正明を初先発させた。
ゲームは、前半、概ね京都が主導権を握った。久保裕也、駒井、伊藤優汰が積極的な仕掛けをみせ、26分には右の久保から駒井の頭に合わせるクロスが入り、30分には左サイドにいた伊藤がバランスを崩し、こぼれたボールを久保が拾いシュート、35分には右の伊藤から、中から右へ走り抜ける久保へ渡るなど、活きのいい攻撃をみせた。
熊本も25分に左サイドのスローインから根占真伍がシュートを放つなど、鋭い攻撃をみせた。しかし、長沢駿が京都のDFに抑え込まれ、連続した攻撃はなかなか出せなかった。

後半、熊本はファビオを入れて「2ターゲット」(高木琢也監督)に。京都は前半同様に積極的にフィニッシュに持ち込むも、ファビオの対応に追われる場面が表れはじめると、後半14分、スコアが動いた。
熊本の左CK、先に京都DFがカットするもバウンドして上に上がったボールをファビオがオーバーヘッドでシュート。これが京都のネットを揺らし、熊本が先制する。
その後、京都はドゥトラと中村太亮を投入、攻勢を強めるが熊本は守備固めに入る。さらに、後半37分に長沢駿が退場したこともあり、熊本の守備の意識はさらに高まった。
結局、京都は熊本の堅い守備を崩せず0−1で敗戦。熊本がアウェイで勝点3を掴み取った。

後半の入りについて京都・大木武監督は「相手が2トップになっただけで慌てる必要はなかった。ただ、立ち上がり、上手く対応出来なかったのは事実」として、「その中で失点してしまった」と語った。
前半の内容は、熊本・高木琢也監督も「京都のパスワークの中になかなかついて行けず」と語った通り、京都が熊本を押し込んだ。だが後半、ターゲットを増やした熊本に対し、京都は思う様にいかない、という感じとなり、その状況下で失点。その後、前半の様な縦に入っていくパスワークが減少、と同時に、熊本が引いて守りに入る。京都はそれを崩せずに終わった、という内容で、後半の「おやっ?」という感じが失点と絡まり、気持ちの揺れが出た印象がある。
経験の部分なのかも知れないとは感じた。京都が自分たちのサッカーを表現し始めたのが、第16節の大分戦くらいから。そこから、様々な特徴を持ったチームと対戦し、今回、徹底して守備を固めるチーム、それも、先制を許した中での、そうしたチームとの戦いとなった。そこでの対応力について、技術、戦術、そして、精神的なものを含めた総合的な対応力を試された、という印象だ。
その状況の中で、どれだけ自分たちを普段と変わらない状況に保たせ、勝利に持ち込んでいくか、それが問われた感じがする。これを勝つことで自信を得られることもできただろうが、それを果たせなかったことで、自分たちの現在地を確認することもできたのではないか。前向きに捉えたい。

サイドを起点にして、そこから割って入る、という狙いを持っていた京都。前半、例えば37分ごろに中山博貴が縦に入りながら細かくつないで、最後はオフサイドになったが崩していったシーンがあった。中盤から縦に入っていった、という印象だ。ああいうプレ―も割って入るものにあたるなら、後半、割って入っていったシーンは少なかったのではという印象はある。縦や斜めに入っていくプレー、ボールと絡みながらでも、オフザボールでも、前半はそれが効果的だったようにも観えたが後半は少なかったのではないか。相手が引いて守っていたということも考慮に入れなければならないのかもしれないが……。
3バックのサイドが攻撃参加出来る様なシステムもチャレンジしていたが、そういうことも表現できる程の応用力のあるチームだけに、次の岐阜戦、そこで、もう一つステップアップした京都が観られるよう期待したい。

以上

2011.06.30 Reported by 武田賢宗
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