8月20日(土) 2011 J1リーグ戦 第22節
清水 3 - 3 C大阪 (18:34/アウスタ/12,823人)
得点者:8' 小野伸二(清水)、76' 播戸竜二(C大阪)、77' 播戸竜二(C大阪)、80' 高木俊幸(清水)、87' 播戸竜二(C大阪)、89' 高原直泰(清水)
スカパー!再放送 Ch185 8/21(日)深01:00〜
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プレビュー記事では「何が起きても不思議ではない」と書いたが、良い意味でも悪い意味でも、本当にその通りの試合になってしまった。
出場停止やケガ人などで、お互いにメンバーを入れ替えて臨んだこの試合。清水は、木曜日に新加入会見をしたばかりのカルフィン ヨン ア ピンがいきなりアンカー(1ボランチ)として先発起用された。気候的には朝から異例に涼しく、試合前から少し雨がパラつくなど選手にとってはやりやすいコンディション。そのためC大阪も中2日の体力的な不利を感じさせることなく、清水のほうは練習に合流して10日しか経っていないヨン ア ピンが中盤に入ったため少し慎重な部分は見えたが、お互いに集中したスタートを切った。
そんな中での前半8分、右サイドで一瞬フリーになった大前元紀が、ゴール前の状況を見て精度の高いアーリークロスを入れると、高原直泰の後ろから飛び込んだ小野伸二がDFの隙間を突いてヘディングシュート。これがきれいにゴール左に決まって、今の清水にもっとも重要な先制点を早くも奪った。これで小野は2試合連続のゴール。ゲームを作るだけでなく、自らもゴール前に飛び込んでいく姿勢が結果に結びついている。
その後も清水が押し気味に試合を進め、13分の大前のヘディングシュート、その直後の辻尾真二のシュート、17分の大前のシュート、28分の枝村匠馬のシュートなど追加点のチャンスを作ったが決めきれない。そんな中で、序盤はミスが多かったC大阪も徐々にリズムをつかみ、30分以降はチャンスも何度か作って盛り返していったのに対して、清水のほうはミスが増えて攻めきれなくなっていく。前半のうちに清水がたたみかけて追加点を奪えなかったことは、長い目で見た大きな課題と言えるだろう。
注目のヨン ア ピンは、立ち上がりこそボールタッチに不安定な面があったが、長いリーチと鋭い出足でボールはなかなか奪われない。そして時間が経つごとに守備では身体の強さを発揮し始め、攻撃でも効果的なサイドチェンジにパスを送るなど視野の広さも見せていった。攻め込まれた際にDFラインに入りすぎてバイタルエリアを空けてしまう面が目立ったが、戦術理解力もアピールする選手なので修正は可能だろう。ときおり球際の競り合いで相手をガツンと弾き飛ばすシーンを見せてスタンドを沸かせたヨン ア ピン。清水には今まであまりいなかったタイプの選手という意味で、サポーターにも大いに期待感を抱かせた。
しかし後半は、C大阪が主導権を奪い返していく。パスの回りが良くなってきたC大阪が、清水ゴールに迫るシーンを作り、逆に清水は徐々に受け身の展開になっていく。9分にFKからキム ボギョンが惜しいシュートを放ち、14分の杉本健勇のヘッド、21分の倉田秋のシュートなど決定的なチャンスも作って、同点になる前から試合の流れを変えつつあった。
そして後半30分、C大阪が押し込む展開の中で、交代で入ったばかりの播戸竜二(後半28分〜)がボスナーに倒されてPKを獲得。それを自ら決めて同点ゴールを奪った。この判定に不満を持つ清水側は、これで流れが変わってしまったと振り返ったが、それ以前に自分たちで流れを手放してしまった面があったことも否定できない。
さらに、その1分後、集中が切れたスキを突いて播戸に頭で2点目を決められ、あっさりと逆転を許してしまう。
ただ、ここから盛り返す力を見せたことは、1カ月前の清水とは異なる部分。逆転から3分後の後半35分、高木俊幸が得意のミドルシュートで待望のJ1リーグ初ゴールを決めて2-2。しかし、その7分後にまたも守備の集中を欠いて播戸に決められ、2度目のビハインド。相手のスキを突くのが抜群にうまい播戸は、ピッチに入ってわずか14分間でハットトリックという離れ業を見せた。
だが、それでも清水はあきらめない。ホームの意地を見せて攻め続け、後半44分にロングボールを永井雄一郎(後半34分〜)が頭で左に落とし、大前が裏に飛び出して左クロス。これがファーサイドでフリーになっていた高原に通り、渾身のヘッドを叩きつけて再び同点。じつに高原らしい抜群の集中力と勝負強さを見せつけた一発だった。
その後は5分のアディショナルタイムにもスコアは動かず、お互いに見せ場を作った中で最終的には痛み分けという決着。ただ、勝ちきれなかった悔しさ、もったいなさは、有利な立場にあった清水のほうが明らかに大きかった。
しかし、高原に招待されてアウスタに観戦に訪れた岩手県山田町のサッカー部員たちにとっては、ラスト20分のドラマチックな展開やサポーターの歓喜や怒号など、あらゆる意味でサッカーを生で観る醍醐味が思う存分に味わえたゲームだっただろう。岩手から日帰りの弾丸バスツアーで疲れもあるだろうが、高原が自ら示したあきらめない気持ちやスタジアムの興奮は、彼らに大きな勇気と活力を与えたのではないだろうか。
以上
2011.08.21 Reported by 前島芳雄
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