8月21日(日) 2011 J2リーグ戦 第25節
草津 1 - 0 湘南 (19:04/正田スタ/3,018人)
得点者:21' 松下裕樹(草津)
スカパー!再放送 Ch182 8/22(月)後09:00〜
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ブラック&サックスブルーの草津温泉感謝祭限定ユニフォームに身を包んで90分間に渡ってひたむきなプレーを遂行した草津が、主将松下裕樹が無回転ロングで挙げた虎の子の1点を守り抜き貴重な勝点3をむしりとった。草津は6月4日以来、約2カ月半ぶりにホームで白星を挙げて上位追撃の足掛かりを築いた。
前線のキーマン後藤涼が体調を崩して離脱した草津は、意外とも言える思い切ったメンバーで勝負に出た。リンコンを7試合ぶりに先発で起用、アレックスとのブラジルコンビで2トップを編成する。一方の湘南は、石神直哉を永木亮太と並べて2列目のセンターで起用する4−1−4−1の変則システムでゲームに挑んだ。
序盤は湘南が先手をつかむ様相だった。2列目の高山薫、石神、永木、菊池大介の4枚が流動的に動き、空いたスペースへボールを引き出していく。変則布陣にやや戸惑った草津は、守備ブロックを作りながらも湘南の勢いに押されて後手に回るシーンが増えていく。だがゲームの流れを一変させるビッグプレーが21分に飛び出すことになる。
今節のプレビューでキーマンとして取り上げられなかったことに不快感(笑)を示していた主将松下裕樹が意地のノーマーク弾を決めてみせた。草津の突破口は右サイドだった。湘南が左サイドから積極的に仕掛けてきたが佐田聡太郎がその裏を活用。直接シュートにはつながらなかったが立て続けにクロスを配給。湘南守備陣をゴール前に張り付ける。そして衝撃のゴールが生まれることになる。
右サイドからのボールを拾った熊林親吾が後方で待機する松下へ丁寧なパス。それを受けた松下が敵陣センターサークル付近から右足を思い切り振り抜く。「ノーマーク(笑)だったので力が抜けたいいシュートが打てた。いつもはあのくらいの位置から打つとバーを越えてしまうのがほとんどだった。今日は『低すぎた!』と思ったら無回転で飛んでいってくれてGKの手前でうまくバウンドして難しいボールになった」。地を這うような松下の無回転ロングはGKの手を弾くようにしてゴールへと転がり込んだ。
松下の先制ゴールで主導権を取り返した草津は、熊林、松下、櫻田和樹のMF陣がポゼッションしながらゲームをきっちりとコントロール。「中盤の構成力が復活した」(副島監督)。手負いの湘南がリスクを負って攻撃を仕掛ける中、リンコンを起点したカウンターで応戦。ゴール前では有薗真吾、御厨貴文の両CBが執念の守備を披露。アジエル、田原豊らを投入してきた湘南に対して最後までゴールを割らせず、チーム一丸となった戦いでシャットアウトに成功した。
草津の13本を上回る18本のシュートを放った湘南は、ペナルティエリアでフリーを作り出すことができず草津に屈する結果となった。4−1−4−1のシステムは攻撃面では機能したが、守備面で草津の中盤に自由を与え劣勢を招いた。昨季草津でプレーした菊池大介は「クマさん(熊林)が間で受けてきていてそれを捕まえることができなかった」と振り返った。また攻撃ではペナルティエリア内でのショットアクションに課題を残した。
主将が決めた意地のゴールを一体となった戦いぶりで死守した草津にとっては、大きな勝利となった。勝点3という報酬以外に、リンコン&アレックスのブラジル2トップの目処が立ったことが明るい材料だ。リンコンは気分屋のため、まだ安心することはできないが、熊林や櫻田がうまく手綱を取っていけば、大きな戦力になることは間違いない。ラフィーニャ移籍後、チームスタイルの再構築が急務だった草津だがこの試合で光は見えた。「この勝利をきっかけにして勝ち続けたい」(松下)。草津は再び「上」を目指して走り出す。
以上
2011.08.22 Reported by 伊藤寿学















