スカパー!生中継 Ch178 後05:50〜
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富山が首位のF東京をホームに迎える。確かな成長をみせている我らのチームが、日本代表選手を擁する超J2レベルの強豪に挑む。クラブとしても過去最高の来場者数を目指し、スタジアムでさまざまな催しを企画した。試合後に予定されている花火を勝利の祝砲にしたい。
富山の安間貴義監督はこの1カ月、「チームの成長は次の段階に進んでいる」と繰り返してきた。結果がなかなか伴わなかったが、前節は敵地で千葉を完封して引き分けた。課題だった守備が安定したことが大きい。守って接戦に持ち込み、終盤に攻勢をかけるパターンが定着しつつある。
「次の段階」であるゴール前のプレー精度の向上についても、着実に前進している。25日の金沢星稜大との練習試合では鮮やかなゴールが立て続けに決まった。小刻みにつないでMF西野誠がペナルティーエリアへ侵入し、最後はMFソ・ヨンドクが決めて1点。2点目は右から左へと揺さぶり、ソのクロスに逆サイドから飛び込んだ西野が頭で合わせた。3点目はソが中盤でインターセプトして切り込み、ボランチのMF森泰次郎がサポートして蹴り込んだ。大学生が相手とはいえ、見学していたサポーターからも大きな拍手が起こる見事なゴールラッシュだった。実戦のスタジアムを沸かせる日は遠くないだろう。
F東京は戦力、注目度ともにリーグの中心にいるビッグクラブだ。25日に発表されたW杯アジア3次予選の日本代表にDF今野泰幸とGK権田修一が選ばれた。5月の前回対戦では、後半36分にMF羽生直剛が得点して1−0で勝利。富山は試合途中に3人が負傷交代し、ここから10戦未勝利の苦闘が始まった。安間監督は「(F東京は)栃木に敗れた前節も圧倒的に攻めていた。ピッチの芝が荒れていたにもかかわらず上位チームを相手にあれだけボールを支配できる。うちはどれだけパスを回されるのだろうという怖さはある」と話した。
しかし、富山の選手からF東京を意識した力みのようなものは感じられなかった。西野は「相手が強くても、自分たちのやるべきことは変わらない。前節の千葉戦と同じように戦うだけ」。DF吉川健太は「自分たちのサッカーをすれば、いい戦いができると思う」と話した。相手に臆することもなければ侮ることもない。チーム力と戦術に対する自信がうかがえた。
F東京は意地でも今季初の連敗は阻止したい。次節に栃木とのホームでの再戦が待っていることも富山戦にかけるモチベーションを高めているはずだ。
栃木との前節は終了間際に1点を返すにとどまり、1−2で押し切られた。攻めに攻めて22本ものシュートを放っている。もう少し早い時間帯にゴールが生まれていれば勝負の行方は分らなかった。前節をはじめアウェイでは5勝2分4敗(ホームでは7勝3分)で、苦しむ試合が少なくない。ゲーム展開を楽にするためには先制点を奪う必要がある。
対する富山は無失点で守って少ないチャンスを得点に結びつけたい。0−0で折り返し、後半に強みとする運動量を発揮して攻め込む展開を思い描いている。
「F東京はあくまでもつないでゴールを目指してくる。そこに彼らの強い意志を感じる」と安間監督。富山も自分たちのスタイルで立ち向かうことになる。縦横にコンパクトな陣を敷き、ボールホルダーに次々と寄せる守りを粘り強く続けなければならない。MF舩津徹也は「FC東京のような巧い相手に引いて守っても好き放題にやられる。こちらからガンガン行って、良いプレーをさせないようにして焦りを誘いたい」。MF江添建次郎は「うちのプレスは速い。相手にうまく逃げられるかもしれないが、思い通りのプレーをさせないようにはできる」と話した。攻めるF東京、守る富山の根くらべの勝負になりそうだ。
富山は守備の要であるMF平出涼がF東京からの期限付き移籍のため契約上の規定で出場できない。キャプテンのDF足助翔は前節で左肩を脱臼し、FW苔口卓也も負傷ため欠場。安間監督は交代要員も含めた総力戦で乗り切ろうと作戦を練っている。平出は「F東京にボールは持たれると思う。しかし攻守の切り替えはうちのほうが速い。カウンターなどの得点チャンスを生かせば勝点3は狙える」とチームメートに期待した。
以上
2011.08.27 Reported by 赤壁逸朗













