9月18日(日) 2011 J2リーグ戦 第28節
湘南 3 - 2 水戸 (19:03/平塚/7,547人)
得点者:48' 高山薫(湘南)、56' 遠藤航(湘南)、68' アジエル(湘南)、90' 島田祐輝(水戸)、90'+2 遠藤敬佑(水戸)
スカパー!再放送 Ch183 9/21(水)前10:30〜
☆totoリーグ秋の大感謝祭☆開催中!
----------
振り向きざまに放たれたボールは、鮮やかな放物線を描き、ゴールに吸い込まれた。「あのシュートは巧かったですね。うまく巻いてきたので僕の手には届かなかった」GK本間幸司をしてそう言わしめた高山薫のゴールにより、48分、湘南は先制に成功した。
後半開始早々の先取点によって、湘南はさらに攻勢に乗った。まるで燻っていたマグマが溢れ出るかのようだ。というのも、湘南は前半から間断なく仕掛け、ゲームを主導していたのである。スコアレスにこそ終わったものの、「最初の15分をいいかたちで入りたい」と指揮官が語っていたとおりの集中力を発揮し、ゴールに迫ってもいた。裏を返せばそれでもゴールは遠かったとも言えるが、ひとたび門を開けばあとは一気呵成である。そう言えるだけの攻撃力を、現在の湘南は備えつつある。
坂本紘司のハイプレッシャーがボール奪取を呼び、あるいは臼井幸平に顕著なオーバーラップをチームとして繰り返しながら攻め立てる。田原豊が前線で体を張り、アジエルはスペースに顔を出しては受け、スペースを感じては効果的に配球した。「相手をうまく掴みきれなかった。先制点然り、球際や競り合いなど寄せる強さがうちは全体的に足りない」と、水戸の本間曰く。パスを何本も繋いだ先で永木亮太が狙う縦パスも攻撃のスピードを加速させた。湘南の追加点は、そうした個々の躍動が結ばれた先で生まれた。
56分、アジエルのコーナーキックから、遠藤航がファーサイドでねじ込む。昨季最終節、新潟戦以来となる遠藤の今季初ゴールによって加点すると、68分にはアジエルも枠を捉え、湘南がリードを広げた。2試合連続の3得点に無失点と、ここまでは盤石の内容である。
一方の水戸は、相手の攻勢に前半から防戦を強いられていた。時折り繰り出すカウンターも、ラストパスの精度を欠き、相手のブロックにも遭ってリズムを掴めない。3点を失い、攻め手も殺がれた格好だった。だが、やはり笛が鳴るまでは何が起こるか分からぬものだ、90分に水戸がPKを沈めるとゲームの流れは一変する。1点を返した水戸は相手ゴール前に押し寄せ、対する湘南もGK西部洋平が鋭く反応するなど撥ね返すが、92分、途中出場の遠藤敬佑が押し込み1点差に迫る。さらには小池純輝のクロスに常盤聡が飛び込む。だがこれはヒットせず、湘南が冷や汗まじりながらも勝利を手にするのだった。
水戸はゲームの主導権を終始握られた。ただ、アディショナルタイムに2点を返し、最後まで目の離せぬ展開に持ち込んだ戦いぶりは今後を照らすだろう。終盤に印した反撃を、ホームで迎える次節岡山戦に繋げたい。
前節、2点のビハインドを覆して富山に逆転勝利を収めた湘南は、今節は逆手の展開ながら、同じく3ゴールを挙げて連勝を飾った。反町康治監督は言う。「0で終えたいゲームだったことは間違いない。最後までしっかりプレーする強さが我々にはまだすこしないということ。手綱を締め、次のゲームはしっかりやりたい」。
振り返れば、キャプテンの大井健太郎がこの水戸戦を前に語っていた。
「勝てば本当の上昇気流に乗れるようになると思うので、この勢いを殺がないようにしたい。つねに言われることですが、勝った次の試合が大事。その意味のとおり、今節も大事な試合だと思っています」
その水戸戦は、決して快勝とはいかなかった。だが手にした勝点3は裏切らない。流れから、またセットプレーからゴールを重ね、流れを一変させる1プレーの重みも味わった。攻撃にらしさを携え挑む次節はアウェイ鳥栖戦、大事な試合が再び訪れる。
以上
2011.09.19 Reported by 隈元大吾















