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【J2:第28節 京都 vs 草津】レポート:前半は京都、後半は草津。互いにペースを握るも前半の3点が響き、京都が勝負をものにする。(11.09.19)

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9月18日(日) 2011 J2リーグ戦 第28節
京都 3 - 1 草津 (18:04/西京極/5,787人)
得点者:2' 中山博貴(京都)、14' 久保裕也(京都)、24' 久保裕也(京都)、38' 永田拓也(草津)
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西京極での第28節、京都と草津の対戦は京都が前半の大量点で草津を振り切り勝利した。
京都はフォーメーションを変更。2トップに宮吉拓実と久保裕也、インサイドハーフに中山博貴と内藤洋平、そしてサイドに伊藤優汰と駒井善成を配置した。アライールとチョン・ウヨンを使えず、秋本倫孝がコンディション不良ということもあり安藤淳をセンターバック、加藤弘堅をアンカーで起用した。

試合はいきなり動いた。2分、こぼれたボールを伊藤が中央で拾うと、左サイドに流れる様にドリブル。そのクロスに中山が頭で流し込み、京都が先制する。
これで勢いに乗った京都は14分、左サイドで宮吉が落とすと、これを久保が持ちこんで一人かわす。カバーに入ったDFにボールを弾かれるも、これが自分の足元に入り、押し込んで、自身3カ月ぶりの得点を挙げる。そして24分にも、ゴール正面エリアの外で前を向くと、マークが甘いとみるや迷わず右足を振り抜き、自身2点目。京都は前半で3−0とリードする。
草津の反撃は38分。右からのC.Kでグラウンダーのボールを永田拓也が右足で合わせて3−1とする。
しかし、全体的には京都がゲームを支配した形で前半を終了した。

後半、草津は萬代宏樹に代えてアレックス、柳川雅樹から中村英之へと交代。前線で起点を作り、宮吉への縦パス対応の強化を図る。これで、草津がペースを握り始めると後半17分には右CKから中村が強烈なヘディングシュートを放ち、京都GK水谷雄一がこれをはじき出す決定的シーンを作る。
そして後半33分、京都のゴール前に送られたボールをアレックスが頭で触り、水谷の頭上を越えたボールを草津が押込むと、京都DF内野貴志がクリアするもハンドの判定が下され、内野は得点機会阻止で一発退場、さらに草津にPKが与えられた。キッカーはアレックス。しかし、これを左に外し、京都の命拾いとなる。
しかし、京都が押込まれる時間帯は続き、後半44分には右からのクロスに中村が頭で飛び込まれ、45分+1分にはエリア内で京都はDFの裏を取られる飛び出しを許してしまうなど決定機を何度も作れた。だが、京都も粘って跳ね返し、結局後半はスコアを動かすことなく、京都が逃げ切り勝利を飾った。

試合後、会見で副島博志監督は、前半ついて、久保、宮吉への縦パスが簡単に入ってしまいやられていたと判断し、そこのケアをポイントの一つとして置いたことを話した。この京都の攻撃の起点を潰したこと、そして、京都守備陣が引いたことで、草津は流れを掴んだと言っていいだろう。

京都は後半、見違える様に相手の攻撃を受けた。前半と後半の戦い方を比べて、幾つか気づかされる点はあった。

一つ目は、チームが「前がかり」か、それとも「後ろに重心」があるかという違い。前半は相手陣内でサッカーができていたのに、後半はアレックスにボールが収まってしまい、熊林親吾に自在にパスを出され、自陣でのサッカーになった。大木武監督が試合後の会見で口にした「ボールの出どころに行く」ということと、その次に出るところを厳しく行くことが出来たかどうかの違いだろう。逆に草津は後半、前線へ入るボールを非常に厳しくチェックに入っていた。相手が前がかりになることで伊藤、駒井の両サイドも下がりっぱなしだった。
2つ目は、ボールよりも前に人がいない状態があった。後半の最初の方で、中央の内藤から右の伊藤へパスが送られた時、伊藤の前に人がおらず、下げる場面があった。前半、宮吉、久保はもちろん、内藤がボールを持った時には伊藤、駒井、そして中山もボールを引き出す位置にいたが、後半はボールの前にいる人数が少なく感じた。

結局、リズムや流れを作る要因は、攻撃ではフィニッシュで終わる、最低でも相手ゴール前に迫ること。守備では相手の攻撃を途中でカットすること。当たり前ではあるが、この二点が全てだということ。
前半は、京都が攻めきって、かつ、草津の攻撃を阻止していた。後半は草津が、京都のボール運びを潰し、攻撃でやり切る形を作っていた。
攻撃が上手くいかず、相手の攻撃を受ける様になると、受け身になり、ボールよりも前に人が飛び込んでいく回数が減る。すると、悪循環に陥る。京都がリズムをなかなか取り戻せないのはこういうところにも要因があるのではないか。

後半17分、草津のCKのクリアを久保が納めると、宮吉が猛然と走り出しロングカウンターとなった。久保にボールが収まったからではあるが、宮吉の走り出し、その次の内藤の走り出しと、それぞれが凄まじい迫力を出していた。前に走り出すというのは攻撃の迫力を引き出すものだと改めて感じさせてくれた。形は違うが、前半に森下と内野がそれぞれ猛然と前に出てカットして前に出ていった。これも素晴らしいプレーだった。
同22分にも相手CKからロングカウンターのチャンスがあり、左サイドを中山が猛然と駆け上がったがそこには出さず、繋いだ場面があった。中山へ出さなかったことへの非難よりも、これでボールよりも前に人が配置され、京都は攻撃へ移る態勢が整ったとみるべきだろうが、このボールを引き出そうとする攻撃陣の動きはほとんどなかった。守備から攻撃への切り替えが遅い、ということである。守備から一気に攻撃へ、攻撃から即守備へ。大木監督の言う、守備と攻撃の一体、という部分でもっと上げていく必要があるのだろう。

守備では後半、ボールを奪う回数は少なかった様に思う。引きながらの守備ではボールに行っても迫力はなく、草津に回された印象だ。前に向かっていく守備が出て、それが一回、二回と連続してボール奪取に行けるようになると、相手のミスの確率も増える。それをやるならば、ボールへの集中を高め、そして、最終ラインは高くないといけないだろう。前半と後半ではGK・水谷が飛び出すシーンの数が違うはず。その辺りでも受け身になっていたことがうかがえる。

最終ラインから前へボールを運ぶシーンで、愛媛戦含め、ここ最近感じたことがある。相手の守備ブロックは、1トップに、トップ下とサイドハーフを入れた中盤3枚、そして、ボランチ2枚と最終ラインという形が多い。その状況で1トップと中盤3枚の間でどれだけボールを受けられるか、というのが、攻撃を作る要素の一つとして挙げられるということである。
相手の1トップの前で京都の最終ラインがいくら回しても相手は怖くない。中盤3枚がボールに来なくてはいけない状況をつくることで相手の守備への揺さぶりになる。そこから、サイドやインサイドハーフ、或いは前線へと、攻撃の視野、選択肢は一気に広がる。1トップと中盤3枚のスペースを消してくれば、今度はその裏へ送る。
要は、相手1トップの背中をとってみる、ということである。逆にこれができないと、多くの選手がボールをもらいに下がり、そこを狙われることになる。今節ならば、加藤、或いは森下、内野がそのスペースでもらい、前へ送れればチャンスは広がるのでは、ということだ。(それが出来ていなかったという訳ではなく、前半はそういうシーンはあった。ただもっと意識しても良いのでは、ということである)

今節も、前半の勢いは非常に素晴らしいものだった。次は、これを、試合中に、下がってしまった状態からどうやってまた取り戻すか。これがこれからの課題となるだろう。

以上

2011.09.19 Reported by 武田賢宗
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