スカパー!生中継 Ch183 後03:50〜
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16位の富山が8位の北九州をホームに迎える。後半戦に入って好調な富山は、中位グループに追い付くために今季2度目の連勝を目指す。一方、前節に9試合ぶりの勝利を挙げた北九州も連勝で再浮上への手掛かりをつかみたいところだ。今節からの2週間・5連戦を幸先よくスタートするのはどちらか。
富山は後半戦に入ってからリーグ5位タイの勝点14(4勝2分3敗)を挙げている。今季目標の13位に勝点4差に接近し、残り10試合で手が届くところまできた。安間貴義監督はここが勝負所とみる。「『一気に突き抜けよう』と選手に伝えた。上に行けるか、下のままなのか、今節が分かれ目になる」と力を込めて語った。
安間監督が“分かれ目”という言葉を用いて勝利を欲するのは今季2度目。1度目も同じ北九州戦だった。5月29日の今季8戦目、「勝って上位に食らいつき、選手に良い経験を積ませたい」との思いがあった。しかし結果は後半アディショナルタイムにCKから失点して1−2の逆転負け。その後、チームは10戦未勝利と停滞期に入った。
北九州との再戦が奇しくもまたヤマ場に巡ってきた。雪辱を果たし、目標達成に向かってロングスパートを開始する心づもりだ。
DF吉川健太は「前回の北九州戦はパスを回されて、きつくて厳しい試合だった」と振り返る。しかし現在のチーム状態には自信があり、「当時よりもプレススピードが上がった今ならば守りで相手をはめることができると思う。自分たちの守りがどれだけ通用するか試す意味でも今回は楽しみ」と話した。
アグレッシブなプレッシングサッカーは成熟しつつある。パスサッカーが代名詞になった北九州との独自色を出し合った力比べになりそうだ。
先週の天皇杯では今季初めて1試合3得点を記録し、PK戦で鳥栖を下した。2点差を追い付いてのもので、これも今季初。攻撃面も地力強化が顕著だ。今節はFW黒部光昭がJリーグ出場300試合目を迎える。「今季の目標にしていた節目。チームが勝利するために今季10点目を挙げたい」と話しており、メモリアルゴールに期待しよう。
北九州は後半戦に入って1勝4分4敗。快進撃で5位まで浮上した前半戦の勢いは衰えつつある。しかし、前節と先週の天皇杯2回戦では岐阜を連破して力の片鱗をみせた。岐阜の前々からのプレスに苦しんだものの、パスをつなぐスタイルに固執せずに早めに前線にボールを入れて起点をつくる戦術で押し切った。前節に至っては「(後半戦の)9試合の中では一番悪い試合をした」(三浦泰年監督)という内容にもかかわらず、3−2の逆転勝ち。したたかな勝負強さを身につけているとみてよい。その試合ではハーフタイムに三浦監督がひと言も指示を出さず、「もうわかっているな」とだけ伝えて選手を奮起させたそうだ。指揮官がチームを掌握していることがうかがえる。
富山も岐阜と同じく前線からプレスをかけてくるだけに、FW池元友樹のスピードやFW長野聡の高さを生かしたシンプルな攻撃を織り交ぜる必要があるだろう。三浦監督は戦況によっては早いタイミングでの選手交代も行う。采配に注目したい。富山の安間監督は「北九州はつなぎにこだわるチームだが、最近は早めに前へボールを入れる攻撃も多くなっている。ターゲットになる池元選手はドリブルなどで局面を打開でき、攻撃のリズムも変えられるので警戒が必要」と話した。
富山と北九州は昨季18位と19位。ともに苦い経験をばねにしてチームづくりを進め、一定の成果を収めつつある。若き指揮官のもと、目指すサッカーのスタイルも個性的だ。
三浦監督は連敗を喫した第29節(9月25日)の千葉戦後、現有戦力におけるチームの限界について問われて以下のような主旨の答えをしている。「成長するにはトレーニングしかない。選手のレベルを見て、こいつにはつなぐサッカーはできないと決めつけることはしない。我々にはトレーニングをする時間がある」。鍛えて強くなるという姿勢も富山と共通だ。
安間監督は14日の練習後にこう話した。「机上ではどうにもならない勝負を、うちの選手たちはグラウンドという現場での努力によってなんとかしてきた。業界の人たちも何かを感じてくれていると思う」。J2の最底辺から燃え始めた炎。両チームともに目指す場所はまだ先にあるが、その可能性の光を直接対決で示してほしい一戦だ。
以上
2011.10.15 Reported by 赤壁逸朗













