スカパー!生中継 Ch183 後00:50〜
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第31節、京都は西京極に徳島を迎える。現在の順位と勝点を比較する。14位京都・勝点34。5位徳島・勝点49。そして、3位は鳥栖で勝点50だ。
残り10試合。個人的には、京都の昇格を無理だとも、厳しいとも思ったことはない。それは、最後はギリギリで滑り込むんじゃないかとか、奇跡が起こるんじゃないかとか、そういう意味ではなく、「目の前の試合を勝つこと」に集中して欲しいという意味を込めてのことである。
第16節(6/12)大分戦の会見で大木武監督は冒頭、「試合の感想の前にまず…、今まで、なかなか勝てない中で応援してくれたサポーターにやっと、勝点3、久しぶりにですね、プレゼントできたことを本当に嬉しく思いますし、サポーターの皆さんには心から感謝しなくてはならないなと思っています」と感謝から述べた。「試合に勝つ」とはこういうことではないかとその時、気付いた。感謝と言うよりも「一緒に勝利を喜び合う」ということだろう。
一つ勝って喜ぶ、また一つ勝って喜ぶ。試合終了と共にスタジアムの感情が一気にはじける―。「勝つこと」で選手、スタッフ、サポーター、お客さんと、全ての人の喜びを誘う。それが原点であって欲しいと思う。勝負ごとである、勝利した方が嬉しいし、楽しいし、気持ちいいに決まっている。それをスタンドも一緒になって気持ちを共有する。その為に100%を出し切って欲しい、ということである。そんな瞬間を、後10回、実現させる機会があるという考え方だ。
そしてリーグ終了時に「何が待っているか」である。だから、昇格を難しい、厳しいと思う必要もないだろう、という意味になっていくのである。昨年の残留争いで「勝点と向き合うことで選手が力を発揮できなくなっているのでは」と痛烈に感じた。それをはねのけてこそプロ、と言われればその通りだが「試合だけに集中する環境」というのも大事だとも思う。
今節、相手は強敵・徳島。この対決に、試合だけに集中し、そして勝利し、「スタンド共に勝利を喜び合う」。この原点と向き合った方が良い。選手、スタッフの準備に期待したい。
対戦相手の徳島。前節はF東京に敗れたが、9月は負けなしと着実に勝点を積み重ねている。どんな状況でも勝点を積み重ねる粘りは上位に食い込むチームの貫録である。大木武監督も「力のあるチーム。美濃部監督になってはっきりしたと目標で、そういう(昇格を目標とする)チームを作り上げたということです」と警戒感を隠さなかった。
得点者を眺めると、津田知宏、佐藤晃大、柿谷曜一朗が6得点と並ぶ。だが、ボランチの倉貫一毅、斉藤大介は無得点。試合数が違うために比較は出来ないかもしれないが、取るべき人が点を取る戦い方をしているのが良く分かる。
前回対戦でも、どちらかと言えば長所を消される様な戦いになった京都。今節も、徳島に堅守をベースに手数をかけないサッカーを仕掛けられるだろう。
対する京都。今週、練習試合を行い、トップチームの連携の確認、サテライト組の仕上がりが確認された。試合後、ディフェンスの一人に話を聞いた時に「後ろがスライドし、ボールに行かせて」という話で「逆サイドを捨てる」というキーワードを聞いた。
「捨てる」というのは乱暴に聞こえるかも知れない。例えば、徳島の右サイドにはパスセンスの塊の様な濱田武という選手がいる。徳島の左サイドバック・西嶋弘之にボールが収まった時、この濱田を捨てたらどうなるか。捨てた分だけ、京都は徳島のボールに行く力が強まるのである。
フィールドプレイヤーは京都、徳島とも10人。だが濱田を捨てて、京都が、10人が連動してボールに行ったらどうなるか。京都10人対徳島9人となる。こういう考え方であろう。言い方を変えると、徳島が100%の力でポゼッションしているところへ、京都がボールに対し101%以上の力で潰しに行くことができる、ということだ。(だが逆に、捨てたポイントの守備力も99%以下になる)
もちろん、ボールへのプレッシャーをかわされて展開されれば京都はピンチに陥る。だからこそ、「ボールに行け」と、「球際で負けるな」と、強く言われるのである。
この戦い方が深まっていくと、京都の10人の「つながり」が観えてくるはずだ。
ボール一つ奪うのに、10人が動かなくてはならない。ある瞬間はマークを捨ててまで押し潰すポイントを作り、ある瞬間はボールを活かすため、徹底してボールを中心に2列目3列目関係なく攻撃する。観ている人が「京都の選手10人が連動している様に観える」と感じる、そんなサッカーが繰り広げられるだろうと確信している。
まだこの域には到達していないが、出来ている時間帯もある。いつ、一試合通して繰り広げても、おかしくない状態にはある。後は、選手たち次第だろう。この戦い方に何を感じ取り、頭と体をどう動かすか。そして、10人が動くために、自分がどれだけ責任あるプレーをするか―。
目の前の試合に対し、自分の全てを、チームの全てをみせてもらいたい。そして、タイムアップの瞬間、スタンドと一緒に勝利を喜びあう。そこまで出来て試合終了だろう。チームの奮闘に期待したい。
本当に、そんな試合が起こりえるのだろうか―、そう思った方は是非、西京極へ。きっとそんな試合が繰り広げられるはずです。どうぞ、足をお運びください。
以上
2011.10.15 Reported by 武田賢宗













