10月15日(土) 2011 J1リーグ戦 第29節
横浜FM 1 - 1 広島 (15:04/日産ス/20,174人)
得点者:75' 大黒将志(横浜FM)、87' ムジリ(広島)
スカパー!再放送 Ch181 10/18(火)後10:00〜
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「サッカーは主観のスポーツ」と言われる。試合の内容についても、見る側、プレーする側、チームによって、千差万別の意見が出る。試合後に両チームの監督のコメントを聞いて、改めてそう感じた。
まずは横浜F・マリノス側の意見。
「割と狙いどおりのサッカーができて、あれだけ広島の攻撃を抑えたのも、悪くなかったというよりは、良かったと思う」(木村和司監督)
続いてサンフレッチェ広島側。
「私が試合を見る限り、我々の方がいいコンビネーションで攻撃が仕掛けられていたと思う。(中略)ゲーム内容に関しては、我々の狙いどおりに進んでいた」(ペトロヴィッチ監督)
つまり、お互い自分たちのサッカーができていたと言うわけだ。とはいえ、サッカーに「判定」勝負はない。1−1のドローは動かしようのない事実である。
ただし、精神的なダメージが大きかったのは追いつかれた横浜FMのほうだろう。75分に兵藤慎剛のヘディングシュートが大黒将志の左肩に当たって決まり先制するも、終了間際の87分、ムジリにミドルを沈められて同点に。これで優勝戦線から一歩後退。ダメージが一段と大きかった。
だが、試合後の選手たちの落ち込みぶりは、そこまでひどくなかったように思う。中には笑顔を見せる選手もいた。それは、手ごたえがあったからかもしれない。特に守備面で。
攻撃時に両ウイングバックもサイドに張り、5トップ気味になる広島の異色のシステムに、横浜FMはきちんと対応。前掛かりになる分、中盤の人数が足らず、低い位置でボールを回したがる広島に対して、横浜FMは前線からの守備で挑む。特に広島のパスワークの中枢、青山敏弘と森崎浩司のダブルボランチを「前向かせてプレーさせないように」と、小椋祥平が素晴らしい出足と読みで、何度もボールハントに成功した。
また、この日の横浜FMで目に付いたのは、「攻守のメリハリ」。それが顕著に出ていたのが右MFで先発入りした天野貴史と左サイドバックの金井貢史のポジショニングだ。2人とも攻撃時に、ほぼ味方FWのラインまで一気に駆け上がり、攻めに絡もうとした。その最たるシーンは42分。金井が相手DFの裏へ抜け出し、栗原勇蔵のロングフィードを受けてGKと1対1でシュートを放ったシーンである。結果的にトラップがハンドとなり好機を逃したが、相手に脅威を与える素早い攻守の切り替えは、今後に活かしたい。
攻撃面では、パスワークが看板の広島が一枚上手だっただろう。シュート数は、横浜FM(6本)の倍以上の13本を放っていた。前半を中心に3、4本のダイレクトパスを繋いでシュートへ結びつけるシーンも散見された。だが、得点以外での本当のビッグチャンスといえば、クロスバーを直撃した60分の森崎浩司の直接FKだけだったのではないか。それが、横浜FM側が守備にある程度の満足感を得た遠因に違いない。
残り5試合。横浜FMの課題は明白だ。どのようにゴールを取るかに尽きる。この日もビルドアップに進歩が見られず、ボールロストが多かった。切り札は、やはり中村俊輔になるのだろうか。この日は63分から途中出場し、先制点に繋がる縦パスを通した。完全復活が待ち遠しい。
以上
2011.10.16 Reported by 小林智明(インサイド)













