10月15日(土) 2011 J2リーグ戦 第31節
鳥取 0 - 0 大分 (19:03/とりスタ/2,837人)
スカパー!再放送 Ch182 10/16(日)深02:30〜
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鳥取にとっては、J2第30節、天皇杯2回戦に続く公式戦3連勝、6月19日以来となるリーグ戦のホームゲームでの勝利に加え、J2昇格後初の2連勝も懸かった一戦だった。一方の大分も、リーグ戦5試合ぶりの勝利、天皇杯2回戦に続く公式戦2連勝が懸かっていたが、双方とも目標に届かず、勝点1を分け合う引き分けに終わった。
松田岳夫監督が「前半、(試合への)入りは非常に良かった」と振り返ったように、序盤にボール支配率で上回り、主導権を握ったのは鳥取だったが、最後のところで連係がかみ合わない。7分、実信憲明とのパス交換で右サイドを破った尾崎瑛一郎がセンタリングを送ったが、ゴール前を通過してファーサイドに流れ、走り込んできた服部年宏のシュートは枠に飛ばず。9分には中央でフリーになりかけた阿部祐大朗へ、実信がスルーパスを通そうとしたが、わずかに長くなってシュートまで持ち込めなかった。
大分は、三平和司、チェ ジョンハンの両アウトサイドを中心に、自陣のスペースを的確に埋めて苦しい時間帯をしのぐと、鳥取のミスが増えてきたのに乗じて、徐々に流れを引き戻す。18分には右からのセンタリングを、中央に飛び込んできた永芳卓磨がダイビングヘッド。これはGK小針清允のセーブに阻まれたが、その後もリズム良く攻め、チェ ジョンハンの左サイドからの力強い突破などでゴールに迫った。
大分はその後もリスタートを中心にゴールを狙い、鳥取もミスが減った時間帯は敵陣深くまで攻め込んだが、両チームともゴール前では守備陣が体を張って対応し、決定的なシュートを打たせない。お互いのディフェンスの奮闘は結局、試合終了まで続くことになる。
0−0で折り返した後半、序盤は前半同様に鳥取のペースだった。50分にはキム ソンミンの左からのシュートを、この日がJ初先発となるGK丹野研太がはじいたボールを、阿部がシュート。鳥取にとっては最初の決定機だったが、至近距離からのシュートは大きく上に外れてしまった。ただ、先制のチャンスは逃したものの、前半のように主導権を奪い返されることはなく、その後も鳥取が押し気味に進める。松田監督は「前半は自分たちの力を信じ切れず、相手のプレッシャーに対して逃げるシーンが多かった。後半は気持ちの部分も整理することができ、自分たちのリズムでプレーすることができた」と語ったが、ミスで相手にボールを渡すシーンが減ったことで、攻撃は良いリズムを保っていた。
鳥取は66分、美尾敦を投入。7月18日の草津戦で左坐骨を疲労骨折して以来、約3カ月ぶりとなるキャプテンの待望の復帰に、スタジアムは大いに盛り上がった。その美尾が登場直後、激しいチェイシングから相手ボールを奪い、ミドルシュートでゴールを脅かす。高い位置でのボール奪取、素早い攻守の切り替えと、すぐさまチームの狙いを体現し、チームメイトを勢いづける。
しかし、大分も危険なエリアでは激しいディフェンスを見せ、ゴールを割らせない。田坂和昭監督が試合後に語った「いつも自分たちが掲げている、全員で攻める・全員で守るというところが、少しずつ精度が上がってきている」という成果を見せ、苦しい時間帯をしのいだ。それでも鳥取は終盤、さらに圧力を強めてゴールに迫ったが、81分に丁東浩のセンタリングを美尾がヘッドで狙ったシュートは、クロスバーに当たって決まらなかった。
結局、最後まで得点は生まれずにスコアレスドロー。ともに1点が奪えなかったのは、前述したような両チームのディフェンスの奮闘のほかに、独力で局面を突破し、『違いを生み出せる』選手が不在だったことも影響していただろう。大分は6試合の出場停止処分を受けている前田俊介が、この試合まで不在。鳥取はハメドが、試合2日前の練習で肩を傷めたため、控えにも入らなかった。天皇杯2回戦で1得点2アシストと全3得点に絡むなど好調だったハメドは、大分の選手の多くが要注意人物に挙げていただけに、欠場による影響は大きかったはずだ。
それでも鳥取は、これで公式戦3試合連続の無失点。それまでリーグ戦では11試合連続で失点していたが、「結果として失点ゼロで終わることができているのは、自信にもなるし、次につながる」と小針が語るように、守備の良い流れは保つことができた。一方の大分は、勝負を決める1点が奪えないという課題が残ったものの、前田の出場停止が明けるのは好材料と言える。10月19日に次節が控えるリーグ戦の残り9試合、さらにJ1クラブと対戦する天皇杯3回戦(11月16日。鳥取は清水、大分は川崎F)に向けて、この勝点1を、シーズン終盤のラストスパートへの推進力に変えていきたいところだ。
以上
2011.10.16 Reported by 石倉利英













