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これまでで最も勝利が渇望される四国ダービー。迎える18回目の特別な戦いは間違いなくそう呼べるだろう。徳島にとっては、ただでさえ負けられない『四国の盟主』の座を賭けたライバル決戦であることに加え、昇格レースの上でも絶対に失敗が許されない戦いなのだから─。それだけにこの一戦へ向けて準備を進めるチームには満ち溢れる気迫と闘志が感じられる。全員が今節の持つ重要性を深く受け止め、そこで出さなければならない結果を強く意識しているかのように。
しかし、その張り詰めたメンタルは一歩間違えば危険なものになってしまう。それが過剰になると選手たちには余計な気負いと力みが生まれ、プレーの柔軟性や足の動き、冷静な判断もが奪われかねないと言えよう。事実、求められるものが絞られ(先の時間帯に札幌が勝利を収めていたため徳島は引き分け以下では苦しい勝点差になる状況にあった)背水の陣で臨んだ前節・千葉戦では、最終的に勝点3をもぎ取ったものの硬さの目立つゲームの入り。それによって序盤は続けての決定的ピンチを招いていた。
だからこそ今節の徳島にはちょっとした気持ちの余裕が不可欠と思われる。相当のビッグマッチであることをしっかり受け止めながらも、チームは張り詰め過ぎないメンタルをもって戦わなければ。
ただすでに選手たちもその部分には十分な注意を払っている様子。実際経験豊かなベテランたちは特にそれを察知し、「特別緊張することなく、逆にリラックスし過ぎることもなく、今までやってきた通り同じようにプレーすることが自分たちの力を発揮する一番の方法だと思っている」と語る倉貫一毅が先頭に立って加減良い気持ちの余裕作りを推し進めているのである。すると、そうしたベテランの気配りを受け取ったかのように、若い柿谷曜一朗も「今節は四国ダービーという非常に大事な試合で、また厳しい試合になるでしょうが、昇格争いの持つ独特の緊迫感もあって僕は今の状況を楽しめています」とコメント。チーム全体にいい精神状態が浸透してきていることを感じさせた。
さらにプレー面へ視点を移せば、セットプレーの強さを取り戻してきたことは徳島にとってプラス材料と言っていい。高さを誇るピースが揃う今季の徳島にとってやはりそれは伝家の宝刀。8月以降はその輝きに陰りが見え、その陰りはハッキリとチームの戦績へ影響を及ぼしていたが、32節・横浜戦、前節・千葉戦で再びそれが強烈な光を放ったのである。となれば、今節においてもセットプレーは大きな武器。展開されるであろう紙一重の攻防にケリを着ける切り札となるのではないだろうか。
確かに前節までのタイトな5連戦で選手たちは肉体的にも精神的にもかなりのダメージを強いられたに違いない。それに加えてシーズンこれまでの蓄積疲労もあり、きっと今の選手たちの消耗は我々が想像する以上であろう。だが、今節は他の戦いにも増して結果が全ての90分。徳島はチームとして持ち得る全てを絞り出し、ライバル愛媛を撃ち破って求める結果を必ず手中に収めなくてはならない。
以上
2011.11.05 Reported by 松下英樹













