スカパー!生中継 Ch180 後03:50〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
----------
J1昇格へ向けし烈な争いが、いよいよ5節で決する。
今節、大分銀行ドームでは大分と千葉が対戦するが、ともに2009年にJ2に降格した“同期”対決である。勝点45で12位の大分は一度も昇格レースに参加することはなかったが、勝点51の5位の千葉は3位札幌との勝点差は8。厳しい状況ながら、昇格への可能性が消えたわけではない。今後は勝利が至上命題なだけに“お得意様”の大分に意気揚々と乗り込んでくるはずだ。
千葉の神戸清雄監督は、直近の2試合で昇格争いのライバル鳥栖、徳島戦を振り返り、「直接対決で負けたということは非常に残念。しかし、最後まであきらめるわけにはいかない。もう一度選手を奮い立たせてしっかりと戦っていきたい」と選手の奮起を期待している。神戸監督が話す精神的な強さを発揮できれば大逆転は実現するかもしれない。それだけに、今節の試合は重要だ。
神戸新体制で4試合無得点は気になるところだが、前線へロングボールを入れる単調な攻撃からポゼッションスタイルに一転し、数多くのチャンスを作っている。4−3−3を構築するチームの手本となるバルセロナのように、SBを押し上げ、3トップのワイドの選手が中に入り2列目の選手が飛び出す形はできている。あとはアタッキングサードでの崩しが課題となるが、元々、個々のタレントの揃った集団なのでかみ合えば最後にうねりを呼び戻すことは可能だ。さらに前節からオーロイが復帰したことで“オーロイ当て”から攻撃の糸口も築け、一気に大量得点の予感もある。昨年は0−2○、○5−0で勝利した良いイメージがあるだろう。
大分としては、個と個の勝負に持ち込まれないためにも、ラインを押し上げ、コンパクトな守備陣形を保つ“組織力”で対抗したいところだ。シーズン当初から続けてきた「攻守の切り替えの早さとハードワークがこのチームの基本」(清水圭介)である。「チャレンジ&カバーで対処し、全体が間延びしないよにバランスを考え、カウンターでチャンスをつくりたい」(永芳卓磨)とシーズン半ばに加入した選手にも浸透している。
けが人を多く抱え、プレーできる選手がほぼベンチ入りできるような厳しい状況ではあるが、田坂和昭監督は「これまで途中出場の多かった選手が力を発揮してくれている。誰が出ても切り替えや球際の部分などで“誤差はない”。意思疎通ができている」と気にする様子はない。
これまで1度しか勝ったことのない苦手千葉の印象を聞いた記者の質問に対しても、「そうなの?それはいいことを聞いた」と不敵な笑みをうかべた。この笑顔の時の指揮官は何かがある時だ。確か2試合前のF東京戦の時も「アウェイの試合だけど観に来ないの?」と語った時の顔も、こんな感じだった。何かが起きそうなシグナルである。
過去の対戦成績は14勝2分1敗(J2では3勝0分2敗)と千葉が圧倒している。順当に千葉が勝ち、残りの昇格レースに勢いをつけるのか。上位キラーの大分は対千葉戦でのホーム初勝利を飾れるのか。明日16時のキックオフが待ち遠しい。
以上
2011.11.05 Reported by 柚野真也













