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【J1:第33節 柏 vs C大阪】プレビュー:柏に気負いなし。目の前の敵、C大阪打倒へ、全身全霊をかける。(11.11.25)

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11月26日(土)J1 第33節 柏 vs C大阪(14:00KICK OFF/チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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逆転勝利を飾った清水戦以来、柏の練習場に足を運ぶ報道陣の数が、一時期の10倍ほどに膨れ上がった。選手たちは連日大勢のメディアに囲まれ、取材を受ける。ただ、それでも彼らの口から出る言葉は以前と何ら変わることがない。結局は「1試合1試合、目の前の試合を全力で戦う」というところへ行き着く。

「この2試合を一気に乗り越えていくのではなくて、1試合1試合、地に足をつけてやっていく。とにかく次のセレッソとの試合を全力でやるし、ここで優勝を決めたいというんじゃなくて試合に勝つためにやっていこうと思う。今まで通り1試合1試合というのが大事になってくるし、そうやって自分たちは結果を残してきた」(北嶋秀朗)

名古屋、G大阪の結果次第では今節にも優勝が決まる可能性があり、巷では「王手をかけた」と言われている。しかし上述の北嶋のコメント同様、大谷秀和も「グランパスとガンバは勝点6を取ると思う。最終戦までもつれ込む準備はしている」と言い、今節の試合に対しても「34試合のうちの1試合」と気負う様子は見せていない。

ネルシーニョ監督の巧みなメンタルコントロールにより、選手たちが優勝へ向けて躍起になる、急ぎ過ぎるということはまず考えられない。だが、あるとすれば、「今日優勝を決めてほしい」という空気が充満する日立台のピッチに立った時に、その空気に流されてしまわないかどうか。それを問うと、大谷はJ2での昇格と優勝を日立台で果たした昨年を例に挙げ、ディビジョンの違いこそあれ、その空気の中で2試合を経験しているだけに「大丈夫だと思いますけどね」と笑って見せる。

対するC大阪は5連勝中の柏とは対照的に、ここ5戦で1勝4敗、前節は神戸のプレッシングとショートカウンターの餌食になり0−3と完敗を喫した。リーグ戦でのACL圏内への可能性がなく、モチベーションでは柏と相当の開きがあることは否めないだろう。ただ、それを踏まえても不気味な存在であることは間違いない。神戸戦は確かに完敗だったが、後半途中から登場した播戸竜二のシュートシーンが決まっていたならば、その後息を吹き返す可能性は十分にあったはず。今季の勝ち方を見ても大勝か大敗か、両極端な試合展開が多く、実際に柏も前回の対戦では0−5と一蹴されているのである。

大谷はこう言う。「セレッソは前線の選手たちが流動的に動きながら、誰でも点を取る能力を持っている」。柏の酒井宏樹と同じく、C大阪は山口螢と扇原貴宏を五輪代表で欠き、丸橋祐介が出場停止。「ケガ明けのマルチネス、あるいは(キム)ボギョンは、ノーマルでなく、決して調子のいい状態ではない」(レヴィークルピ監督)と台所事情は厳しいかもしれないが、大谷が警戒するようにタレントは豊富で、攻撃的なチームゆえに1つのゴールでギアチェンジを行い、畳みかける力は脅威的だ。

柏は、そのC大阪の前へ出る姿勢を逆に利用し、裏のスペースを巧みにつきたいところ。レアンドロ ドミンゲスとジョルジ ワグネルのブラジリアン・デュオが絶好調で、彼らは相手の危険ゾーンに生じるスペースを瞬時に見つけ、スルスルとそこへ入り込み艶やかな攻撃を奏でる。また、前回の清水戦もそうだったように、仮にC大阪に先制を許しても90分トータルで試合を考え、最終的に勝利を収めればいいという通常の意識で試合に臨めば、今季7回の逆転勝利を演じているだけに失点から崩れることはないだろう。

そして優勝は別として、今節はホーム最終戦で、現状の日立台ラストマッチとなる。誰もがそのピッチに立ちたいと、今週のトレーニングでも激しい競争が繰り広げられた。全身全霊をもって目の前の相手・C大阪を倒し、ホーム最終戦に花を添え、そして真の意味で王手といきたい。

以上

2011.11.25 Reported by 鈴木潤
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